チノパンは男性の多くが1本は持っている「定番」のアイテムです。日本には1960年代にアイビールックとともに上陸し、アメカジ(アメリカンカジュアル)スタイルでおなじみになりました。強固に織り上げた綿の生地で仕立てた軍服がルーツですが、ラクにはけるカジュアルパンツのなかでも「きれいめ」。ビジネススタイルのカジュアル化が進むなかで、仕事服にする人も増えています。オンもオフもこなす万能選手のチノパン、大人にふさわしい1本とはどんなものでしょうか。着こなしのコツとともに紹介します。
ナナミカで人気のチノパン 形と色のバリエーションは
ザ・ノース・フェイスとコラボレーションするなど、カジュアルウエアやスポーツウエアで勢いを見せるブランド「nanamica(ナナミカ)」。その人気商品のひとつがチノパンです。ナナミカ東京の武田空人さんによると、その魅力は「シルエットや色で印象が大きく変わる」ことだそうです。
現在、ナナミカでは定番の「ワイド」とやや細身の「ストレート」、腰回りにタックを入れた「ダブルプリーツ」の3種類があり、色もカーキやネイビー、ブラウンなどをそろえています。なかでもおすすめがネイビーです。チノパンの「王道」はカーキですが、たいていの色と無理なく合わせられる使い勝手のよさがネイビーの魅力だそうです。
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チノパン 見ばえを左右するのは「生地の質」
チノパンは身につける人の年齢をあまり問わないアイテムですが、どことなく「おじさんぽく見えないか」とザワザワしている人も多いのではないでしょうか。東京都杉並区にあるセレクトショップ「Lampa(ランパ)」店主の遠山勇さんは、その一因として「生地のチープさによるところも大きい」と指摘します。大人に似合う1本として紹介してくれたのは、生地のハリと光沢が高級感を醸す「Barnstormer(バーンストーマー)」の1本。流れるようなシルエットで、ビジカジにもうってつけといいます。
記事ではこのほか、80年前に製造された米軍のチノパンに着想を得た「KURO(クロ)」、柔らかな生地を上品なシルエットに仕立てた「YAECA(ヤエカ)」のチノパンを紹介しています。日本のブランドが送り出す、ひと味違う1本がそろいました。
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