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「何を強みと表現していいか分からない人が多い」という

「何を強みと表現していいか分からない人が多い」という

日系メーカーで17年間勤務し、40歳でIT(情報技術)大手「GAFA」(グーグルの持ち株会社アルファベット、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム)のうちの1社に事業企画部門の部長として転職した寺沢伸洋さん。ビジネスパーソンが転職市場での価値を高めるには、まず「自分の強みを的確に捉えることが大切だ」と語る。

(上)40歳でGAFAに転職→年収3倍 4年でリタイアできた理由

年収が良くても、自分に合った仕事でなければ続かない

――成功する転職の条件は。

年収などの条件がどれほど良くても、そこでの仕事が自分に合っていなければ、長続きしないし、働きがいも感じられません。これでは転職は失敗でしょう。自分に合うところで働いてこそ、成果が付いてきて、その後のキャリアの選択肢も広がります。当たり前すぎると思われるかもしれません。でも「自分は何が得意なのか」「何が好きなのか」をきちんと認識できていない人はとても多いです。

例えば、知人の営業職の女性は英語と中国語を駆使しながら海外の顧客と交渉を重ね、それまで1カ月当たり100万円だった売上高を1億円に伸ばした経験を持っていました。それにもかかわらず、僕のところへ転職の相談に来た彼女は「私には売りにできる強みが何もない」と言うんです。

客観的に見たらすごい実績を持っているのに、なぜ自信を持てないのか。それは呼吸するような感覚で難なくできてしまうことほど、人は「こんなことは誰にでもできる」と考えてしまい、「強み」として認識しにくい傾向にあるからです。多くの人には「強みがない」のではなく、「何を強みと表現していいか分からない」だけなのです。

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