――40代に差し掛かってくると、「もう大きなキャリアチェンジの機会なんてやってこない」と弱気になってしまう人もいるようです。
そういう気持ちになるのは理解できます。35歳を超えると転職は難しくなるという通説が気になったり、仕事をする中での自分の成長速度にも行き詰まりを感じたり。「能力をもっと発揮できる場所があるのではないか」と感じつつ、「今いる場所で我慢し続けるのが現実的だろう」と自分を抑えつけてしまいがちな時期です。だからこそ、僕は「40歳からでも挑戦できます」と身をもって示したいと考えています。経験を本にして伝えているのも、そういう思いからです。

振り返ってみると、僕のキャリアで一貫していたのは、自分の気持ちに蓋をしないこと。「モチベーションが上がらない」「取り組んでいる業務が苦痛だ」と感じたら、我慢するのではなく、その要因を探り、別の場所へ自分を持っていくためには何をすればいいかを考えましょう。キャリアアップも年収増もその結果としてついてくるはずです。
寺沢伸洋(てらさわ・のぶひろ)
1976年大阪府生まれ。東京大学経済学部を卒業後、日系メーカーで17年間勤務。経理、営業、マーケティング、経営企画などさまざまな部門を経験し、半年間の英国留学後、GAFAのうちの1社に転職。2021年9月末で退職。著書に『40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法』『GAFA部長が教える 自分の強みを引き出す4分割ノート術』ほか。
1976年大阪府生まれ。東京大学経済学部を卒業後、日系メーカーで17年間勤務。経理、営業、マーケティング、経営企画などさまざまな部門を経験し、半年間の英国留学後、GAFAのうちの1社に転職。2021年9月末で退職。著書に『40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法』『GAFA部長が教える 自分の強みを引き出す4分割ノート術』ほか。
(ライター 加藤藍子)