年収が下がってしまう人が陥る落とし穴

私個人としては、年収が上がることだけが転職成功の要件とは思いませんが、年収を重視する人にとっては、やはりその金額の変化は転職後の満足度に重大な影響を及ぼします。

転職後に年収が下がってしまい、「こんなはずじゃなかった」と後悔をする人に共通する落とし穴を最後にお伝えしておきたいと思います。転職に失敗する人には以下のような3つの傾向があります。

(1)自己の能力を過信する人

自分の経験や実績を高く見積もりすぎて、そもそも希望する年収帯の求人に出会えないというケースです。自信があるので「すぐに転職先が見つかるはず」と甘い予測を立てて会社を辞めてしまい、最終的に時間切れを迎えて年収ダウンの仕事に就かざるを得ない、ということになってしまいます。

もし、運よく希望に合う求人で転職ができたとしても、入社後に実力と年収のギャップが露呈してしまい、2年目、3年目に年収や役職がダウンしたり、それがきっかけで早期退職に追い込まれるというケースも起こりがちです。

(2)仕事選びの判断が不得意な人

過去の成功体験や自分自身の経験に縛られて、業界や会社の将来を読み間違えるケースや、自分が発揮できる強みとミスマッチの仕事を選んでしまい、後々苦しむというようなパターンです。特に需要が右肩下がりの業界や会社を選んでしまうと、会社の財務状況によっては入社時に取り決めた給与や待遇が反故にされてしまい、「こんなはずじゃなかった」という結果に陥ってしまうことがあります。

(3)学習意欲が低い人

「リカレント教育」とか「学び直し」と言う言葉が注目されている背景には、技術革新のスピードの高まりという現象があります。特に2020年代以降は、テクノロジー進化が加速することもあいまって、年齢が上がるほど、逆に新しいことを学び取り入れていく能力によって、人材市場での個人格差が拡大していきます。自らの付加価値を常に最新化して、必要とされ続けるためにも継続的な学習は不可欠になっています。

5つの方法と3つの失敗パターン。これらの観点を参考にして、ぜひ自分に合った納得できるキャリア形成をしていただきたいと思います。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜掲載です。この連載は3人が交代で執筆します。

黒田真行
黒田真行
ルーセントドアーズ代表取締役。日本初の35歳以上専門の転職支援サービス「Career Release40」を運営。2019年、中高年のキャリア相談プラットフォーム「Can Will」開設。著書に『転職に向いている人 転職してはいけない人』、ほか。「Career Release40」 http://lucentdoors.co.jp/cr40/ 「Can Will」 https://canwill.jp/

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