ホームポジションを崩さない、失敗したら「Esc」で逃げる
IMEは「全角/半角」キーまたは「Alt」+「全角/半角」キーのほかに、「CapsLock英数」キーでもオンオフできる(図6)。このキーは両手がホームポジション(左手人さし指が「F」、右手人さし指が「J」の位置)のまま左手小指でポンと押せるので、キーボードに慣れた人に向く。また、「日本語IMEの設定」では、変換やオンオフに使うキーを変更できる(図7)。例えば「変換」キーにIMEのオンオフを割り当てるといった設定が可能だ。


基本のキだが、入力して変換する前の文字列は「Esc」キーでキャンセルできる(図8)。「失敗したら逃げる(Escape)」と覚えよう。あと、人から借りたパソコンなどで使いたいのが「プライベートモード」(図9)。IMEは入力内容を学習してよく使う単語を優先候補にするが、プライベートモードでは入力履歴が残らない。個人情報やクレジットカード情報など残したくない文字列を入力するときはこのキー操作で素早く切り替えよう。


IMEの設定メニューもキー操作で開ける(図10)。その際は英字キーによる選択も一緒に使うと素早い。例えば単語を辞書に登録する(単語の追加)なら、「Ctrl」+「F10」キー、続けてDictionaryの「D」キーだ(Windows 10のバージョン2004以降では、このショートカットキーは利用できない)。

(ライター 田代祥吾)
[日経PC21 2022年6月号掲載記事を再構成]