今どきジビエの加工品は調理簡単 おでんにハンバーグおいしいお宝発掘(4)

島根県の「おおち山くじら」からはイノシシ肉、長野県「かつらの丘ジビエ工房」からはシカ肉の加工品をお取り寄せ。どちらも冷凍で届く
あふれるお取り寄せ情報の波にさらされ、自分の暮らしに合う良品が見つけづらいとお悩みの方に送る「おいしいお宝発掘」。第4回はジビエの加工品をご紹介する。

国産ジビエは捕獲してから搬送、解体、精肉にするまでの仕組みづくりが各地で進められ、質が格段に向上している。害獣駆除の目的でシカやイノシシについては冬の猟期以外でも捕獲できるので、飲食店だけでなく、一般消費者もクオリティーの高い国産ジビエを通年、手にできる時代になっている。

しかし、ネックになるのが食べ方だ。プロでないと扱いが難しいというイメージはまだまだ根強く、おいしく調理する自信がないという理由で購入に踏み切れない人が大半だろう。そこで、令和の食卓に合うジビエ加工品を販売している長野と島根の業者から、初心者向けのアイテムを取り寄せた。

長野「かつらの丘ジビエ工房」シカ肉のソーセージと生ハム

南信州にある「かつらの丘ジビエ工房」からは、シカ肉のソーセージ(3本240g/990円)と生ハム(120g/1000円)、ひき肉(400g/820円)を取り寄せてみた。

写真右よりシカ肉のソーセージ、生ハム、ひき肉

同社の精肉の販売先は8割以上が飲食店だが、ソーセージや生ハムの加工品は調理のハードルが低いこともあり、一般消費者の購入がほとんど。生ハムはカットすればすぐ食べられるし、半解凍をごく薄切りにして皿に広げ、香りのいいオリーブオイルをかければ、牛肉のカルパッチョそっくりのオードブルにもなる。

シカ肉の生ハムはもも肉を使用。薄く切りたいときは半解凍がおすすめ

ソーセージは直径2.5cmと太めで、長さは15cmほど。1本が80gとずっしりしている。フライパンでじっくり焼くだけでいいので、調理に失敗する心配はほとんどない。力強い弾力とかむほどに広がるうまみにはビールなどの泡ものがぴったり。バーベキューに持参すればヒーローになれそうだ。

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「おおち山くじら」ハンバーグとイノシシ鍋