――パンツはロールアップされていますね。幅や折り返し方で意識している点はありますか?

「先ほどのコーデと同じように、9分丈くらいの丈感にしています。幅を均等にして折り返すとやぼったい印象になりやすいので、ラフにロールアップするといいでしょう」

40年代に生産されたコート。首元には、スウェーデン軍の特徴である三つの王冠の印がある
「今回着用したのは90年代製のデニムパンツ。より年代が古い場合は、裾のアタリ(擦れや経年変化などによって生じる色落ち)を見せるために折り返す回数を1回と決めている」という

――シューズについても詳しく教えてください。

「イタリア海軍のデッキシューズのデッドストックです。イタリア軍のコンストラクター(製造を請け負うブランドや工場)としては、カジュアルシューズの老舗ブランドであるSUPERGA(スペルガ)が知られています。このシューズにSUPERGAが関わっているかどうかは不明ですが、デザインからそんな雰囲気が感じられると思います」

“味”が魅力のバブアー 白デニムやローファーで軽やかに

――最後はバブアーのコートを使ったコーディネートです。

「特有のシワや色落ちが生み出す“味”が魅力の一着です。同じような雰囲気のアイテムと合わせるのは難易度が高いので、ドレッシーなセーターとパンツ、シューズを組み合わせてバランスを取りました」

――バブアーのコートは茶色や緑など、秋冬を連想させる色味です。春にはどう着たらいいでしょう。

「白のデニムパンツやローファーなど、軽やかな印象のアイテムを合わせるのがポイントです。コートのデザインそのものは普遍的なので、季節を問わず幅広い着こなしになじむアイテムですよ」

コート 4万3780円(バブアー)、セーター 2万1780円(ジョンスメドレー)、パンツ 2万8600円(テラソン)、シューズ 8万2500円(エドワード グリーン)

――インナーのセーターは鮮やかな色です。

「英国のジョンスメドレーの一着です。コートの色と相性がいいオレンジ色のものを選びました。フロントにVガゼット(補強や汗止めなどのため、首元に施されるV字型のパーツ)があしらわれたスエットのようなデザインがユニークですね」

Lに相当する42サイズのボーダーを着用。「サイズを上げても袖の長さはあまり変わらないので、オーバーサイズで着用しやすいのも魅力です」
シューズは英国の老舗シューズブランド、エドワード グリーンの一足。赤とピンクのボーダー柄のソックスと合わせて、春らしい軽快さを演出している

――パンツはどこのブランドですか?

「米国の老舗デニムメーカー『TELLASON(テラソン)』です。生地はデニムなのですが、作りはスラックスという大人もうれしい一着です。スラックスの上品さとデニムのカジュアルさを併せ持った、絶妙なパンツといえるでしょう」

文:FACY編集部 山梨幸輝(https://facy.jp/) 写真:加藤潤


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