総合商社は若い力が変える双日・藤本昌義社長

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双日の藤本昌義社長(左から2人目)と語り合う、(右から)桐谷恒毅さん、岡田真美さん、樋口実穂さん

国際貿易で重きをなし、日本経済を支えてきた総合商社は、これからどこに向かうのか。将来の姿を模索する双日は新事業アイデアを募り、実現を後押しする「Hassojitz(はっそうじつ)」プロジェクトを推進するなど、カギになるとみる若手社員一人ひとりの総合力向上や活躍を積極的に促しています。藤本昌義社長が新事業担当の若手社員や入社予定の学生と、仕事の環境や会社の将来について、熱く語り合いました。

変わらぬ使命

「必要なモノを必要な所に届ける」

藤本 基本的に総合商社というのは、今までもいろいろな環境の変化の中で姿を変えながら生き残り、成長し続けてきました。これからも総合商社に求められ、果たすべき役割は変わっていく。ただし、「必要なモノを必要な所に届ける」という本質は変わらないと思っているので、それさえ忘れずにやっていければいいと思っています。

岡田 私は今、「Hassojitz」への応募から始まった「女性の健康」ということを観点に、フェムテックの新規事業と、もう一つ、ベトナムで「ミニストップ」を展開するコンビニエンスストア事業を担当しています。「必要なところに必要なものを届ける」というのが、とても自分の仕事をする上で大事なことであり、身近に感じています。

藤本 「必要なモノ」というのは、今まで、われわれ総合商社はどちらかというと、日本を中心に考えてきた。日本のモノを売るとか、必要なモノを日本に持ってくるという発想をしていたけれど、これがだんだん世界規模になってきているわけです。

「これからも総合商社の役割は変わっていきます」(藤本社長)

例えば日本に今あるコンビニ、もともと「セブンイレブン」は米国にありました。でも当時、米国ではパッとしてなくて。それを当時、イトーヨーカ堂さんが持ってこられて、日本風のコンビニにしたのが始まりだと思います。だから我々の生活ニーズに合っている。われわれもベトナムでコンビニを展開するにあたっては、現地の人々の生活に合ったモノを持って行かなければならない。総合商社のビジネスは世界的な視線で、もっと現地化していかなければいけないと思います。

樋口 私は就職活動を始めてから、総合商社のイメージが変わりました。一番印象が強いのは、以前は「利益」が最優先と思っていたのですけれども、実際の総合商社は、仕事で利益を生むことはもちろん大前提ですが、本当に人々が求めているサービスなのか、この事業をして人々に喜んでもらえるのかなどを非常に重要視しているということがわかりました。

「挑戦」の風土、「Hassojitz」で醸成

人事ローテーションで幅広い経験も

藤本 双日が人事制度、人材育成の面で心掛けているのは、深い分野に入っていかなければいけないということより、むしろ広い経験をした方がいいのではないかということです。従来の総合商社は部門制が敷かれていて、一度ある部門に入ったら、その中で人事がまず進むというのが一般的でした。

私はローテーションで様々な仕事の経験をして、できるだけ幅広い知識を身につけてもらい、多くのことに興味を持ってもらうことが大切なのではないかと考えています。例えば総合商社では海外で仕事を任されると、すべてをわかって対応しなければならない。個人商店の経営者になるようなもので、1つのジョブ、例えば経理だけできますとかでは成り立たない。幅広い経験をしてもらえば、自分はこれをもっとやっていきたいというものが、きっと出てくる。そこを突っ込んでいってもらえばいいと思っています。

「私は今、eスポーツ事業をしていて、すごく楽しい」(桐谷さん)

桐谷 私はリスク管理系のユニットにずっと所属していて、「Hassojitz」での受賞を機に今は、eスポーツ関連事業のチームをやらせていただいています。このeスポーツは、やはりまだ新しい分野でして、関係している会社さんはベンチャー的な、経営規模の小さなところが多い。そうした状況で、私はリスク管理の点から関係する会社の規模感とか、商売をしていく上でご一緒する方々のどのような点に注意しなければならないかといった、前の部署で身についた与信の視点は大変有用なものになっている。人事ローテーションの恩恵を受けています。

藤本 2019年に立ち上げた「Hassojitz」プロジェクトはいろいろ発想を持った若手社員を中心に、「自分はこれをやりたい」「こういうものをビジネスにしてみたい」というものを出してもらっています。発想を実現する訓練を若いときからやってもらおうということです。

岡田 私がもともと「Hassojitz」に応募した理由は、入社した理由と似ています。自分が会社を選ぶときに思ったのは、情熱を持って仕事ができるかということと、あとは若手でも挑戦できる機会があるのは、すごく大事だと思っていました。いろいろな挑戦の機会を与えていただけると確信が持てたので、双日に入社しました。

私が就活をしているときにはもう「Hassojitz」のコンテストがあり、エントリーシートにも「新しい事業をつくりたい」と書きました。

「挑戦の機会が与えられると確信したので、入社しました」(岡田さん)

藤本 日本国内ではこれから大きな投資、ビジネスをやっていくという時代は、なかなか来ないのではないかと思っています。そうすると、やはり「Hassojitz」プロジェクトにも通じることですが、脱炭素やエコ、フードロス削減をどうすれば実現できるというような発想を皆さん、若い人の力で、ベンチャービジネスとして立ち上げ、広げていくというのが、日本での我々、総合商社によるビジネスの、これからのあり方なのではないかと思っています。

一方、海外に目を向けると、アフリカとかインドのような国については、まだまだインフラが足りない、流通網の整備が進んでいない、車がどんどん売れる時代がくる可能性があるのなら、我々は日本とは違った目線で商売をしていかなければいけません。

樋口 私は双日には、情熱的な方、ワクワクしている方がすごく多いと感じています。私と同じ内定者でも、「自分はこういうことをしてみたい」と強く自分の意思を伝える人もいれば、面談をしていただいた先輩の中には、「いつか私はこういうことをしたい」と率先してお話をされる方もいました。

「就活を始めてから、総合商社のイメージが変わりました」(樋口さん)

桐谷 自分の趣味が派生した面もあって、私は本当に今、eスポーツの事業をさせていただいて、すごく楽しい。正直、いろいろ困難はあります。知識不足ですし、もともとリスク管理をやっていたので、一から事業計画も書いたこともありませんでしたから。

挑戦し続けたい就活生は、ぜひうちの会社を受けください。挑戦を実現させてくれる会社はなかなかないと思います。

会社にぶら下がらない

起業の準備、副業ができる新会社も設立

藤本 うちを目指す学生の方々には、自分の人生には自分で責任をとりなさいと言っています。親に言われるでもなく、どこの会社に行くかというのは、自分で決めなさいと。

一番大切なことは、自分の人生をどう自分が責任をとれるように設計していくか、決断していくということ。一つ一つ決断していくということは、一つ一つ可能性がなくなるということなので。それでも後悔しない人生を送るために今、何をしなければならないのかをきちんと考えてほしい。そうすれば、おそらく、周りの環境はいろいろ変わろうとも、後悔しない人生を歩むことができるのではないかと思います。

もう一つ、会社にぶら下がるなということ。自分で、個人で起業して出ていけるくらい能力の高い人間。そういう人間の集まりになるのだと。ぶら下がる人間をつくらないためにも、とにかく起業とか、自分がやりたいことをもっと進めていくということも必要なのではないかと思い今度、「双日プロフェッショナルシェア」という会社もつくりました。

35歳から55歳の間に、いったん退職はするけれど、そこに移って、自由な働き方をする。週3日うちに来て、2日は副業するとか。起業の準備をしてもいいということです。

座談会出席者 プロフィル(右から)
桐谷 恒毅さん(きりたに・こうき) ビジネスイノベーション推進室投資事業推進課eスポーツチーム・入社4年目。新事業として提案したeスポーツは、プロ並みの腕を持つと自負。新しい事業を起こしたいと思い入社。
岡田 真美さん(おかだ・まさみ) リテール・コンシューマーサービス本部リテール事業部第一課・入社2年目。社内システム関係の業務を経て、早くも現職に。自らも仕事と家庭を両立するビジネスパーソンになりたいと考え、フェムテックの新事業を提案。
樋口 実穂さん(ひぐち・みほ) 慶應義塾大学法学部4年・2022年4月入社予定。大学の4年間はダンスサークルで活動。趣味はドライブ、ビストロ開拓。米国出身で、フィリピン在住の経験もあり、現地の課題を解決する新事業提案に意欲を持つ。

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