「私、片付けられないタイプなんです」と悩む人は多い。だが、それは片付け方が合っていないせいかも。性格診断で、あなたに合った片付け方を見つけてほしい。
昨今では「とにかく捨てる」「収納グッズを駆使する」など、様々な片付け術がメディアで紹介されている。それらを試みても挫折してしまい、自信を喪失している読者もいるのではないだろうか。
本来片付けは機械的なスキルだ。筋トレのように、正しいやり方を学べば誰もが習得できるものである。「全部出す」「モノの意味を定義する」「定位置を決める」「元に戻す」を繰り返していけば、性格に関係なく誰もが整った部屋をキープできる。
しかし片付けを進める上で感じる「苦しさ」の度合いには、個人差がある。これを見極めるため、私がクライアントから片付けの相談を受ける際には必ず、「モノへの愛情」と「収納に対する意識」の2軸で、タイプ診断することにしている。
下の表に20問の質問リストを記載しているので、ぜひペンで丸をつけながらトライしてみてほしい。「モノへの愛情」と「整理収納意識」の高低で、4タイプに分類できる。

片付いた状態を楽にキープできるのは、モノへの愛着が低く、収納意識が高い「ミニマリスト」タイプだ。ホテルのようにモノが少ないので、掃除の手間がかからない。機能性を重視してモノを厳選するため、無駄な買い物は一切行わず、衣替えの必要もない。「とにかく捨てる」式の片付け術がゴールとする、効率的な生活スタイルだ。
短期間の片付けで劇的な成果を出せるのは「ゴミ館仙人」タイプ。モノにこだわりがある訳ではないのだが、忙しさを理由に収納から目を背けている。このタイプの人には、大きなゴミ袋を持って、とにかく捨てることを推奨している。一念発起すれば、テレビ番組のビフォーアフター企画に近い変身が、短期間で実現できるのだ。