日経プラスワン

高血圧や糖尿病などの生活習慣病によって腎機能が低下する人もいる。柴山科長は「腎臓は赤血球をつくるのを促すホルモンを分泌している。腎機能が落ちると、そのホルモンが減って腎性貧血を引き起こす」と解説する。

薬の影響も見逃せない。例えば脳や循環器の病気の治療で血液をサラサラにする抗凝固薬や抗血栓薬などを服用する人は出血しやすい。張替教授は「便の色が黒いときは消化器からの出血の可能性がある。より精緻な検査を受けるようにしたい」と勧める。

がんや血液の病気などが原因の場合とは違い、栄養障害が原因であれば食習慣によってある程度は改善する。張替教授は「鉄を豊富に含む肉や魚などをとるようにし、鉄の吸収をよくするビタミンCが豊富な食材を一緒にとるといい」と促す。

高齢になってくると、そもそもヘモグロビン濃度が下がりやすい。貧血の原因もひとつではなくなってくる。生活の質を保つためにも、たかが貧血と侮ることなく、対策を取るようにしよう。

(ライター 武田 京子)

[NIKKEI プラス1 2021年11月27日付]

「健康づくり」の記事一覧はこちら

日本の健康経営を推進するポータルサイト

健康経営優良法人認定制度における申請受付をはじめ、健康経営銘柄・健康経営優良法人認定企業の紹介、事例やデータ等を掲載。

>> 詳細はこちら