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青野社長は学び直す組織作りを進めてきた

青野社長は学び直す組織作りを進めてきた

「実は今も毎週、レポートを書いているんですよ」。サイボウズ社長の青野慶久は自らも立ち上げに関わった社会人向けビジネススクールに生徒として通い、課題提出の締め切りに追われる日々を過ごしている。

青野はサイボウズを起業してから25年のベテラン経営者だ。普段はこのスクールで壇上に立ち自らの経験を元に教えている。その一方で「僕はセルフマネジメントが得意じゃない」と考え、生徒として授業に参加することにした。実はすでに3回目の「入学」になる。

青野は授業で学んだことなどを頻繁に社内の情報共有アプリで報告する。関心を持った5人ほどの社員がすでに同じスクールへの入学を決めたという。

「問われるのは最終学歴ではなく、最新学習歴」。青野が好んで使う言葉には、移り変わりの激しいインターネットの世界を生き抜いてきた者だからこその重みがある。

1997年に愛媛県松山市のマンションの一室で創業し、イントラネット用ソフトからスタートしたサイボウズはネットベンチャーの第1世代に数えられる。そこから現在の主力のクラウド型業務支援ソフト「キントーン」に行き着くまで、次々と生まれるテクノロジーに直面してきた。

常に学び直しが求められるのは、経営者だけではない。リモートワークが中心となり社員同士がオフィスで顔を合わせる機会が少なくなった現在も、オンライン上では毎日のように勉強会が開かれる。「LGBTQ+勉強会」からオープンソースシステムの「クバネティス」など扱うテーマは多岐にわたる。そこで得た成果や気づきは社員なら誰でも書き込んだり、見たりできる。学びを可視化することでやる気を高める狙いだ。

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