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原因不明の手の震え、重大な病気が隠れていることも

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NIKKEI STYLE

会議での発表時や大切な人との会食など、緊張する場面で手が震える経験をする人は多い。しかし、日常的に手が震え、加えて他の症状もあるようなら要注意。思わぬ病気が隠れている可能性がある。

大事な商談で緊張したときや重いものを持ち上げたときに手が震えることがある。これらは生理的振戦といい、一時的に起こるだけなら心配はいらない。しかし、こうした場面でなくても震えを繰り返したり、体に他の症状があったりするなら注意が必要だ。

「震えを覚える病気の中で数が多いのが本態性振戦。日本人の2〜3%に見られ、原因がないのに震えが起こる病気だ」と大阪大学大学院医学系研究科神経内科学の望月秀樹教授は説明する。

本態性振戦の特徴は左右両方の手に、1秒間に6〜10回の震えが起こること。字を書いているときやコップで水を飲むときなどに生じやすい。

「家族に同様の震えの症状がある人が多い。日常生活で気にならなければ特に治療の必要はないが、全く字が書けない、お箸が使えないなど生活の質に関わるようなら治療が必要だ」(望月教授)。治療には内服薬や手術があり、症状の程度に応じて選ぶ。

一方、パーキンソン病のように病気が原因で起こる震えも少なくない。パーキンソン病は運動に関連する神経伝達物質のドーパミンが脳内で減り、手の震えや筋肉のこわばり、ゆっくりした動作などの症状が出る。多くは50歳以降で、60歳以上では100人に1人が発症するとされる。

「パーキンソン病は完治しないが、進行を遅らせるには早期発見・治療が大切。パーキンソン病の震えは手を動かさないとき、片手だけに出ることがある。こうしたことがあれば、神経内科を受診してほしい」と望月教授は警鐘を鳴らす。

甲状腺機能亢進(こうしん)症も手の震えを起こす。体の代謝を高める甲状腺ホルモンが過剰に出るのが原因で、疲労感や大量の発汗、体重減少などを起こす人が多い。20〜30代の女性に多く、男性1に対し女性が3〜5といわれる。望月教授は「手の震えで神経内科を受診した人には必ず甲状腺ホルモンの検査を行い、脳の病気などと区別している」という。

肝臓が線維化し硬くなる肝硬変も手の震えを招く。「本来肝臓で解毒されるはずのアンモニアが脳に達して症状が出る。腸内細菌がアンモニアを作るため、便秘を機に症状が出ることもある」と横浜市立大学肝胆膵消化器病学の米田正人准教授は説明する。

肝硬変になると、こむら返りや手のひらが赤くなることがあるが、これらの症状が出る前に発見し、治療を受けたい。「健康診断で肝機能低下を指摘されても『いつものこと』と放置する人が少なくないが、いつも悪いことこそが肝硬変の特徴。アルコールやウイルスを原因としない脂肪肝炎が増えているので、お酒を飲まないからと油断せず、精密検査を受けてほしい」と米田准教授は指摘する。

コロナ下で家飲みが増えた人もいるだろう。アルコール依存症も手の震えを起こす。朝起きたときに手が震え、迎え酒をして治るなら要注意。

アルコール医療を行う成増厚生病院の垣渕洋一副院長は「血中のアルコール濃度が下がると離脱症状として交感神経が興奮して手が震える。アルコール濃度は睡眠中に下がるので起床時に起こりやすく、動悸(どうき)や寝汗などの症状も出る」という。「日本酒を1日3合、純アルコール換算で60グラム以上の飲酒を続け、これらの症状があればアルコール依存症の可能性が高い」と注意を促す。

手の震えが気になるなら受診し、その際震え以外の体調不良も伝えたい。

(ライター 武田 京子)

[NIKKEI プラス1 2023年2月25日付]

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