シンプルなデザインで特徴的な機能を備えた家電を多く生み出したバルミューダが、今度はコーヒーメーカー「BALMUDA The Brew」を発表した。直販価格5万9400円(税込み)とかなり強気だが、一見すると機能は少ない。どこに価値があるのか、実機を徹底テストした。

2021年10月7日発売予定の「BALMUDA The Brew」。予想実売価格は5万9400円(税込み)。本体サイズは幅140×奥行き297×高さ379ミリメートル(取っ手含む)で、重さは約3.4キログラム
2021年10月7日発売予定の「BALMUDA The Brew」。直販価格は5万9400円(税込み)を予定。本体サイズは幅140×奥行き297×高さ379ミリメートル(取っ手含む)で、重さは約3.4キログラム

 在宅勤務の広がりによって、自宅でコーヒーを飲む機会が増えた人は多いのではないだろうか。ちょっと高級なコーヒーメーカーを購入して、よりおいしいコーヒーを毎日飲めるようにすると幸せになれそうだ。

 その候補となりそうなコーヒーメーカーをバルミューダが2021年10月7日に発売する。製品名は「BALMUDA The Brew」(以下The Brew)で、同社の製品らしくデザインはとてもシンプルでおしゃれだ。幅140ミリメートルとコンパクトなので、台所や食卓に出しっ放しにしても気にならないだろう。発表後の反響は大きく、21年9月8日の製品発表から約1週間の時点で、想定の約2倍のペースで予約が入っているという。

 ただしThe Brewは、同社の直販価格で5万9400円と、一見するととても割高な印象だ。一般的なコーヒーメーカーは、その都度コーヒー豆をひく機能(ミル)を備えた全自動タイプでも2万円前後が主流。The Brewにはミルが無く、粉(レギュラーコーヒー)に湯を注いでコーヒーを抽出するタイプで、他社では1万円以下のことが多い。業務用コーヒーマシンも手掛けるデロンギやJURA Japanなどは、5万円を超える家庭用コーヒーメーカーを販売しているが、それらは全自動式なのはもちろん、ミルクを泡立ててカフェラテも作れるなどの多彩な機能を備えている。ただのドリップ式コーヒーメーカーであるThe Brewに、価格なりの価値はあるのだろうか。

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