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肌荒れ、自然派化粧品で癒やす ココバイ「product」

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2022.9.11

ココバイはヘアケア商品から化粧品までラインアップを拡充した

オンワードホールディングス(HD)子会社のKOKOBUY(ココバイ、東京・港)がアイシャドーや化粧下地といったメーキャップ市場にこのほど参入した。これまで整髪剤「product」を主力商品として販売・成長してきたが領域を拡大。肌に優しい化粧品として訴求し、マスク生活による肌荒れに悩む顧客の需要を取り込む。




ココバイは2021年12月に同社として初めてメーク商品を発売した。「ナチュラルグロウカラー」(2310円)は、塗布する肌の場所を選ばず、アイシャドーやチークとして使える。ほかにハイライトとして使えるバーム状の「ナチュラルフェイスバーム」(2970円)もそろえた。

今年6月には、化粧下地向けの「カラーコントロール」(2750円)を発売。メーキャップ向け商品は全3種類10品目になった。

全商品に天然由来成分

全ての商品に天然由来成分を使っているのが特徴だ。例えば「ナチュラルフェイスバーム」にはシアバターを配合し、化粧をしても肌を保湿できるようにした。肌が荒れにくくなるとされるラベンダー油やアマニ油も原料に使っている。

もっとも主力の整髪剤の販売はコロナ下で店舗が休業した影響を受けた。同社の20年度の売上高は19年度比1割程度落ちた。そこでメーキャップの領域で商品の種類を増やして収益を拡大していくことにした。

ただ化粧品市場も新型コロナウイルス禍の打撃を受けた。そうしたなかで、この市場に参入することを決めたのは、自然派化粧品というジャンルに勝算を見いだしたからだ。

外出需要が減り、身だしなみを整える商材の需要が市場で減退するなか、ココバイの21年度の売上高は20年度比で約2割増えた。

というのも「product」の整髪向け商品は顔や手にも使え、保湿効果がある。実際、ハンドクリームやリップクリームとして使う人も多いという。「オーガニック商品は利用場面が通常のメーキャップ向け商品よりも幅広く、コロナ下でも買い離れしなかった」(ココバイの高木宏輔社長)