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コニカミノルタの山名昌衛会長は若手時代から海外市場の開拓など数多くの挑戦をしてきた。未開拓の地でカメラをひたすら売り込み歩いた経験が、「人々の幸せや生活の質に深く刺さるものを提供する」という会社の存在意義を考えるきっかけとなった。

――リーダーとしての信念はありますか。

「社会のために何を提供できるのか、というアイデンティティーを持つことをとても大事にしています。入社3年目の1979年、カメラ貿易部に配属されていた私は中国市場の開拓を志願して単身中国に乗り込みました。現地での市場探索や人脈構築といった奮闘が実り、上海の展示会でミノルタのカメラ製品を展示できることになりました」

「ある日盛況だった会場の片隅で、中年の中国人女性が近づいてきて片言の日本語で私にこう話しかけてきたんです。『今日はとても素晴らしい技術や商品で目を楽しませてくれてありがとう。でも、いつになったら目ではなく心を楽しませてくれるのでしょうか』。その一言が私の胸に深く突き刺さり、その後の仕事に対する考え方を大きく変えるきっかけになりました」

「大量販売で市場を制することが『事業』ではない。写真を通して世界の人々の幸せや生活の質に深く刺さるものを提供し、心を豊かにして、初めて事業といえるのだと気づいたのです。それを実現する人こそが一流のグローバルビジネスパーソンです。リーダーとして会社の存在意義を考えることを大事にしています。社員にもこの会社で何のために働くのかということを大切にしてもらいたいと考えています」

コニカミノルタ会長 山名昌衛氏

コニカミノルタ会長 山名昌衛氏

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