組織風土を改善する手法とは

とはいえ、心がけだけでうまくいくのか、疑心暗鬼な人もいるだろう。そんな人には、本書に紹介されている「ベストの自己フィードバック」という手法をおすすめしたい。周囲の20人を選び「私が重要な貢献をした時に、どのような強みを示したか?」などと質問し、それに答える形で3つのエピソードを回答してもらうというものだ。その際のコミュニケーションは必ずポジティブになることから、組織風土が改善する効果があるという。

ただし、ネガティブ思考を悪者に追いやるべきではないと思う。リスクに気づき、慎重な行動を促す意味でネガティブになることにも意味はある。要は状況次第だ。困難な状況を跳ね返すバネとしてポジティブリーダーシップをとらえた方がいいだろう。

今回の評者 = 倉澤順兵
情報工場エディター。大手製造業を対象とした勉強会のプロデューサーとして働く傍ら、8万人超のビジネスパーソンをユーザーに持つ書籍ダイジェストサービス「SERENDIP」のエディターとしても活動。東京都出身。早大卒。

困難な組織を動かす人はどこが違うのか? POSITIVE LEADERSHIP

著者 : キム・キャメロン
出版 : 日本経済新聞出版
価格 : 2,090 円(税込み)