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足が赤く腫れて痛い 傷から細菌が侵入「蜂窩織炎」に

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NIKKEI STYLE

足や手が赤く腫れ上がってズキズキと痛む。皮膚のちょっとした傷などから細菌が入ってしまい、炎症を起こしている。誰もがかかる可能性のある蜂窩織炎(ほうかしきえん)だ。その症状や治療法を知っておこう。

皮膚の小さな傷から主に黄色ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌などが侵入し、皮膚の内側(真皮の下層)から皮下組織あたりで繁殖して炎症を引き起こす。これが蜂窩織炎だ。蜂巣炎とも呼ばれる。

耳慣れない病名かもしれないが、東京医科大学八王子医療センター(東京都八王子市)の梅林芳弘教授(皮膚科)は「水ぼうそうのウイルスによる帯状疱疹(ほうしん)と同じくらい、身近な皮膚疾患のひとつ」と説明する。

蜂窩織炎は全身どこにでも発症する可能性があるが、住吉皮膚科(東京・墨田)の住吉孝二院長は「患者の9割ほどは膝から下に症状が出ている」と話す。細菌感染が原因のため、大半は片足だけに症状が出るという。

同じ細菌感染症でも、皮膚の表面(表皮)にできる「伝染性膿痂疹(のうかしん)(とびひ)」のように、人から人へ感染はしない。ただ「どこから感染したのか分からないケースが少なくない」(住吉院長)。

患部は赤く腫れるが、皮膚の深部で炎症が起きているため、赤みの境目はぼんやりしてみえる。痛みや熱っぽい感じがする。水疱(すいほう)やうみができ、歩くのが難しいくらいになることもある。さらに重症化すると、発熱や寒け、倦怠(けんたい)感、頭痛、関節痛、頻脈など様々な症状が表れる。

異常を感じたら、医療機関を受診しよう。梅林教授は「特に全身にわたって症状が出たときにはすぐに受診すべきだ。休日でも救急外来にかかってほしい」と助言する。

全身に症状が出ている場合、細菌による炎症が皮膚の深部、筋膜にまで広がってしまう壊死(えし)性筋膜炎の可能性があるからだ。高熱や血圧の低下、意識の混濁などが起きて命の危険を伴う。「壊死した組織を切除するため、足を切断することもある」(梅林教授)そうだ。

蜂窩織炎のようにみえて別の病気のケースもある。住吉院長は深部静脈血栓症を例に挙げる。体の深いところを流れる静脈に血栓ができる血管の病気だ。赤く腫れ、痛みを伴うなど症状が蜂窩織炎と似ているが、治療法も異なってくるので注意したい。血液検査やコンピューター断層撮影装置(CT)の検査によって診断がつく。

蜂窩織炎と診断されれば、すぐ投薬治療が始められる。まず黄色ブドウ球菌と溶血性連鎖球菌の両方に有効な抗菌薬が処方される。住吉院長は「軽症の患者は抗菌薬の内服だけで治まることが多い」と語る。症状の程度によるが、治癒するまでには1~2週間ほど。下肢に症状が出ているときは足を高くして横たわり、安静にしておくとよい。

重症の場合には入院して抗菌薬の点滴治療が必要になってくる。とりわけ糖尿病や炎症を抑えるステロイド剤での治療中など免疫力が低下する状況で重症化しやすいため、気をつけたい。

蜂窩織炎は再発しやすいという。経験のある人は特に予防を意識しよう。普段から規則正しい生活を心がけ、免疫力を高めるのが大切だ。やけどや水虫をきっかけに細菌感染が起こる可能性もある。きちんと治療しておきたい。

梅林教授は「これまでは20~50代の人に多い疾患といわれてきたが、当院では70代以上で症状を訴える人も目立つようになってきた」と明かす。新型コロナウイルスの感染拡大で医療機関の受診を控えているうちに重症化する恐れもある。何かおかしいと思ったら、症状が軽いうちに早めの対応を心がけよう。

(ライター 仲尾 匡代)

[NIKKEI プラス1 2022年1月22日付]

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