キャンプ用品を自宅調理に ローストビーフもおいしく

ダッチオーブンで調理したローストビーフをまな板に盛り付ける(東京都杉並区)=鈴木健撮影

キャンプ用の調理グッズは、アウトドアではもちろん、家庭でもおいしい料理を作ることができる。これまでの家庭料理をアウトドア料理風にアレンジして、家でも楽しんでみよう。

キャンプのために調理グッズを購入したけれど、使用するのは年に数回のキャンプのときだけ。家では物置にしまいっぱなし、なんていう人も多いのでは? しかし、キャンプ用だからといって、屋外でしか使えないということはない。ものによっては、キャンプよりも家で使うほうが便利なものもある。せっかく高価な調理グッズを買ったのならば、もっと積極的に使ってみてはどうだろうか。

日常的に使って慣れておけば、キャンプでも使いこなせるし、料理の失敗も少なくなる。キャンプの予行演習のつもりで使えば、家での調理も楽しくなるはずだ。

そんな家でも使えるキャンプ用調理グッズの代表格は「ダッチオーブン」。もともとは家庭用の鍋として誕生したものが、西部開拓時代のカウボーイたちに愛用されることで、野外で調理しやすいように改良され、今のデザインに進化したと言われている。分厚い鋳鉄製の蓋付き鍋で、オーブン調理や煮込み、揚げ物、蒸し物などさまざまな調理ができることから「魔法の鍋」とも呼ばれるほど。サイズは様々あるが、8インチ(約20センチメートル)、10インチ(約25センチメートル)、12インチ(約30センチメートル)が主流だ。現在は鋳鉄製のほかに、黒皮鉄板製、ステンレス製など、いろいろな種類がある。

家庭で使う場合は、蓄熱性や密閉性が高い特徴を生かして、オーブン調理に使うといいだろう。おすすめの料理はローストビーフ。フライパンで表面に焼き色を付けた牛モモブロック肉を予熱しておいたダッチオーブンに投入し、弱~中火で10分ほど加熱。あとはアルミホイルに包んで、余熱で火を通せばできあがり。ソース作りが面倒なら、ワサビしょうゆで十分だ。

蓄熱性が高く、食材を入れても温度が下がりにくいことから、天ぷらや唐揚げなど、揚げ物調理にも向いている。3~4人の家族で使うなら、大きさは10インチが使いやすい。

ダッチオーブンと同じカテゴリーに分類される、厚みのある鋳鉄製フライパン「スキレット」も家庭で使いたい調理グッズだ。蓄熱性が高く、食材を載せても冷めにくいので、分厚いステーキなどをおいしく焼き上げることができる。一般的なフライパンと違って重量があるので、キャンプで使われるのは主に6・5~8インチと比較的小さめのサイズ。このくらいコンパクトなら、そのままテーブルに出してもオシャレなので、家で使っても華やかで喜ばれる。

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付け合わせにハッセルバックポテト