日比くん「副反応の心配はないのですか」

1~2回目接種では発熱や体のだるさを感じた人も多かったと思います。ただ、重篤なものはまれでした。ワクチンメーカーのデータでは、3回目も同じ程度だとみられます。接種が先行している欧米で、さらに詳しいデータが集まりつつあるところです。

1~2回目と同様、接種は義務ではありません。接種するかどうかは副反応のことやみなさんの体調、生活環境などを考えて決めてください。

なお、新型コロナのワクチンは複数のメーカーが製造しています。2回目までと異なる種類を使っても効果は大きく変わらないとの海外の報告があり、3回目に異なるワクチンを打つ「混合接種」を国は認める方針です。

国は米ファイザー、米モデルナとあわせて1億7000万回分のワクチンの追加供給を受ける契約を交わしています。希望者全員に必要な量を確保できる見通しです。

名瀬さん「海外の状況はどうなっていますか」

ワクチン接種が早く進んだイスラエルは8月から3回目接種を開始しました。米国やドイツ、フランス、英国も9月から年齢の高い人や基礎疾患などリスクのある市民に3回目接種を始めました。

これらの国は経済活動の再開に伴い、一度は減少していた感染者が再び増加する傾向にあります。ワクチンの接種率が6~7割と日本(約76%)に比べて低いことも感染者増加の一因と考えられます。

ちょっとウンチク

途上国への支援も不可欠

先進国で3回目の接種が始まる一方、アフリカで2回接種が完了した人の割合はわずか6%(アフリカ疾病管理予防センター統計)。「ワクチン格差」が広がり、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は「(3回目接種を)一時的にやめるよう呼びかけたい」と声をあげている。

発展途上国で流行が続くと、変異ウイルスが新たに生まれ、先進国に感染を広げるリスクがなくならない。日本は複数メーカーのワクチンを選べる豊かな国だ。これまでもワクチンを途上国に提供してきたが、さらに支援を手厚くすることが求められている。(編集委員 滝順一)

■ニッキィとは 
日本経済新聞を日ごろからよく読んでいる女性読者の愛称として「ニッキィ」が生まれましたが、新たに2代目のニッキィとして人工知能(AI)を活用したバーチャルなキャラクターが誕生しました。日本経済新聞社の研究開発組織、日経イノベーション・ラボがスタートアップ企業のデータグリッド(京都市)の協力を得て、日経の若手社員の顔写真をAIに学習させ作成しました。
「なぜこんなことが起きているの」といった疑問、好奇心をもとに、2人がベテラン記者に質問していきます。

[日本経済新聞夕刊 2021年11月22日付]

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