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日本のワクチン接種率は約76%に達している(写真はイメージ) =PIXTA

日本のワクチン接種率は約76%に達している(写真はイメージ) =PIXTA

「もうすぐ新型コロナウイルスのワクチンは3回目の接種が始まるみたいだね」「すでに2回接種したという人も多いけど、どうして3回目の接種が必要になるのかな」

新型コロナウイルスのワクチンの3回目接種について、バーチャルキャラクターの日比学くんと名瀬加奈さんが滝順一編集委員に聞きました。

日比くん「どうして3回目の接種が必要になるのですか」

ワクチンを接種すると、人間の体内で「中和抗体」が作られます。中和抗体はウイルスの感染力などを抑えるタンパク質で、これによりウイルスへの感染が抑えられます。

しかし、接種してから時間がたつと、体内の中和抗体は減ってしまうことが報告されています。すでに2回接種していても、半年以上が過ぎると、ワクチンの効果が一部薄れてしまうのです。

3回目の接種をすれば、中和抗体は大きく増えることがわかっています。冬は空気が乾燥し、室内での活動も増え感染リスクが高まる傾向にあります。流行の第6波への備えを怠ることはできません。

マスク着用など、基本的な感染防止策は引き続き必要です。そのうえで高齢者や、基礎疾患があってリスクの高い人などは3回目の接種が望ましいと考えられます。

ただ、ワクチンによって活性化される体の防御システム(免疫)は、中和抗体だけではありません。2回目までの接種でできた中和抗体は薄れても、ウイルスを退治する免疫細胞などの働きは残っており、全くの無防備にはなりません。抗体が減っても、入院や重症化を防ぐ効果は持続するという報告もあります。

名瀬さん「いつごろ3回目の接種が始まりますか」

政府は2回の接種を終えた人全員に3回目接種の機会を提供するとしており、12月から開始する計画です。接種費用は無料です。まずは2回目までの接種を受けるのが早かった医療従事者への3回目接種が先行します。

その後は65歳以上の高齢者が続き、高齢者以外の一般の人にも対象が広がります。18歳以上であれば3回目の接種は可能です。2回目の接種から8カ月が経過した人のうち、希望者から順番に打っていく態勢になります。企業や大学などでの職場接種が始まるのは、来年の3月ごろになる見込みです。

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