Men's Fashion

「ジェンダーレス」が売りの靴 ワラビーのクラークス

Hot Zone

2022.12.2

9月16日に大阪・心斎橋でオープンした「クラークスオリジナルズ」大阪店

クラークスジャパン(東京・港)が大阪・心斎橋にオープンしたシューズブランド「クラークスオリジナルズ」の新店舗が、ブランドの世界観を表す開放的な空間と丁寧な接客で評判だ。店内には100種類以上の革靴が並ぶほか、同ブランドの誕生の地である英国の雰囲気を表現するため石畳を敷いた。利用客は全種類の靴を試着でき、店員は客の生活スタイルに合わせて最適な一足を提案する。




心斎橋のアメリカ村にある「クラークスオリジナルズ」大阪店は延べ床面積が約120平方メートル。一枚革で作った人気シリーズ「Wallabee(ワラビー)」をはじめ、秋冬シーズンの新作を含め計100点以上を販売する。「ジェンダーレス」をブランドのコンセプトとしている。

「英国の街を歩く不特定多数の人々」 店内で表現

ブランドの世界観は内装や什器(じゅうき)で表現。壁には珪藻(けいそう)土を使い、革靴のスエードをほうふつとさせる質感にした。店舗の中央には木製の机を据え、横向きでランダムに靴を並べることで「英国の街を歩く不特定多数の人々」を表現。現在はワラビーの知名度向上のため同シリーズの商品を中心に配置するが、今後は新作も置いてアピールする。

「クラークスオリジナルズ」の直営店は大阪と東京・原宿の計2カ所(アウトレット店除く)。実店舗を構えるまでの間は、電子商取引(EC)サイトを中心に商品を販売していた。だがUKサイズの表記を採用しているため、試着せずにサイズを選ぶのが難しいという課題があった。

特に男性向け靴の場合、UKサイズは日本サイズよりも大きく作られている場合が多い。そこで大阪店では、足にフィットしやすいよう日本サイズに換算した際に0・5センチほど小さい靴をすすめる。