靴ひもの装飾用タグを無料配布
接客の際に最も重視するのは客へのおもてなしだ。靴を購入した客には、靴ひもに装飾用として付けられる革製のタグを無料配布。客は好きな色や素材のタグを1つ選べる。大阪店の江見ななみ店長は「一緒に商品選びで悩めるのが接客の面白いところ。自分らしく履いてもらえるようサポートしたい」と話す。
店舗では雨天時の来店客に対する独自のサービスも展開する。雨の日に店で靴を試着した客が傘を持っていない場合は、クラークスオリジナルズのロゴ入り傘を無料で渡しているという。江見さんは「客へのおもてなしこそが店舗の存在意義の一つ」と語る。
クラークス社は1825年、英南西部のサマセット州で創業。同社は英国の靴市場で高いシェアを得ており、世界80カ国以上で靴を販売している。1983年には日本法人のクラークスジャパンを立ち上げた。カジュアルシューズの先駆けとなった「デザートブーツ」はこれまで1500万足以上販売した。
大阪店の足元の売り上げについて、江見店長は「客単価は2万6000~2万7000円前後で推移している。気温が下がるにつれて客数も増えてきた」と話す。引き続きおもてなしを重視した丁寧な接客に注力し、知名度と収益力の向上をめざしている。
(千賀伊桜)
[日経MJ 2022年11月23日付]
「Hot Zone」記事一覧