日経MJ

2022/3/29

正規販売店で約160万円が並行輸入品600万円台

現在、中古品や並行輸入品の相場を示す実勢価格は多くの現行モデルで倍以上の価格で推移する。特に人気が高いオイスタースチール製・白文字盤の「コスモグラフ デイトナ」は正規販売店の希望小売価格が約160万円なのに対し、同店舗では並行輸入品を600万円台で販売する。問い合わせは多く、3倍以上の値付けでも売れるという。

日笠山氏は「希少性はもちろんのこと、実用時計としての機能性の高さ、流行にとらわれない不変のデザインが人気を支えている」と話す。数十年前に発売されたモデルであっても、時代遅れに見られることはなく、むしろ価値の高さを認められるのがロレックスだというのだ。

同店舗が自信をみせるのがアンティーク時計の品ぞろえだ。クォークでは高い確度で査定する独自システムを構築しているという。機械式時計は細かい部品で形成された繊細な品だ。経年や取り扱い方によっては精度が落ちてしまうこともある。アンティークを求める人にとって、その時計の品質や状態は気にかかる。

中古時計を扱う時計店のなかには、持ち込まれたものに対し即日で査定額を提示する店もある。クォークでは一度預かったアンティーク時計は1週間かけて鑑定をする。目利きのバイヤーだけでなく、アンティーク専門スタッフ数人や修理にたけた職人が時計内部の機械やパーツの製造年まで細かく確認し良品と判断されたものが店に並ぶ。良い時計を取り扱っている安心感は顧客の信頼獲得を支えているようだ。

(鍜治美佑)

[日経MJ 2022年3月23日付]

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