Men's Fashion

ワックスジャケットの「バブアー」 東京に“再上陸”

Hot Zone

2023.1.11

大丸東京店ではバブアーの全ラインアップを見ることができる

バブアーパートナーズジャパン(東京・千代田)は11月、大丸東京店(同)にファッションブランド「Barbour(バブアー)」の新店舗を開いた。バブアーは2月に相次ぎ閉店したが、伊藤忠商事が独占輸入販売権を取得。再出発を果たした。生地にワックスを塗り込んだバブアーの代名詞であるジャケットを取りそろえる。今後はシャツといったライフスタイル分野の商品も充実させていく方針だ。




8階の紳士服フロアに店舗を構える。イメージカラーの深い緑色と金色を基調とした温かみのある内装が特徴だ。木目調の床と壁面のタータンチェックにはルーツである英国の雰囲気が感じられる。創業時の写真を飾るなど128年の歴史に触れられる演出もある。

1カ月の売り上げは予想の2倍

オープンから約1カ月で売り上げは予想の約2倍だ。バブアーの主力商品は、綿100%の生地にワックスを塗り込んだジャケット。主力品の「ビデイルワックスジャケット」は5万3900円で販売する。

特殊なコーティングが、高い耐水性や防寒性につながるが、手入れの仕方などが分からず、扱いに不安を覚える人も少なくない。新規顧客の不安を取り除くために「汚れはぬれたスポンジで拭くといった手入れの仕方などを丁寧に説明する」(前田裕輔店長)。

ワックスジャケットの魅力は「自分だけの一着に『育てる』ことができる点」だと前田店長は話す。着続けるとこすれた部分のワックスが抜け、色落ちするが光沢も出てくる。定期的にワックスを塗り直しながら着続けると、オンリーワンのジャケットに仕上がる。同社推奨のラヴァレックス(仙台市)に注文すれば破れた部分の修復もできる。