検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

運動障害だけじゃない パーキンソン病、40歳前発症も

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

手足がふるえ、姿勢が保てないといった運動機能への影響に加え、うつや便秘など様々な症状が出るパーキンソン病。高齢者に多いが、40歳前に発症する例もある。早いうちに見つけ、治療に結び付けるのが大切だ。

人間の体は脳からの指令が全身の筋肉に伝わって動いている。この指令を調整する役割を果たす神経伝達物質のひとつに「ドーパミン」がある。体を円滑に動かすには欠かせない物質だ。ただ年齢を重ねると徐々に減っていく。

パーキンソン病では脳内でドーパミンをつくる神経細胞が減ってしまい、通常よりも早くこの物質が不足するようになる。原因など明らかでない部分は多く、国の指定難病のひとつだ。40歳前に発症することもある。

体の動きに関わる症状(運動症状)では手足がふるえる、動きがゆっくりになる(動作緩慢)、筋肉がこわばる(筋強剛)、姿勢が保てない(姿勢保持障害)などがある。初期には体の片側にふるえなどが出てきて、細かい動作が難しくなる。

筋肉のこわばりは本人が自覚しにくい。他人が手や足の関節を動かそうとしたとき、カクカクと抵抗を感じる。姿勢保持障害は発症後に遅れて出てきて、転倒の原因になる。表情が乏しい「仮面様顔貌」、声が小さくて単調なしゃべり方になるのも特徴だ。

病気の進行度や重症度はこうした運動症状から判断することになる。分類として代表的なのは「ホーン・ヤールの重症度分類」や厚生労働省の「生活機能障害度分類」だ。

運動機能障害にとどまらず、他にも様々な症状がみられる(非運動症状)。便秘や頻尿、睡眠障害、嗅覚の低下に加え、立ちくらみ、疲れやすさ、体の痛み、うつ、不安、幻覚、意欲の減退、認知機能の低下などが知られている。

岡山脳神経内科クリニック(岡山市)の柏原健一院長は「症状の表れ方や程度は人それぞれ違う。骨や筋肉の病気やうつ病だと思い込んで整形外科や精神科を受診し、発見が遅れることもある。パーキンソン病が疑われるような症状があれば脳神経内科を一度受診してほしい」と訴える。

今のところ完治は難しいとされ、治療は運動症状をはじめとする症状の改善に向けた薬物療法やリハビリテーションが中心になる。薬物療法ではドーパミンを補充したり、その働きを助けたりする薬などがある。ただ薬の効果や副作用の出方には個人差があるという。医師は患者の症状や年齢、生活の実態を見極めつつ、複数の薬を組み合わせて使うのが一般的だ。

熊本再春医療センター(熊本県合志市)の栗崎玲一・脳神経内科医長は「服薬を急にやめると、症状が悪化したり、命に関わる強い副作用が出たりすることがある。自己判断でやめないでほしい」と語る。他の病気で別の診療科から出された薬が症状に影響する可能性もある。薬についてはパーキンソン病でかかっている医師に相談しよう。

薬で症状が安定しない場合、運動機能に関係する脳の奥の部位に電極を埋め込み、電流を流して運動機能の改善を図る「脳深部刺激療法(DBS)」が選択肢に入る。腹部に小さな穴をあけてチューブを挿入し、腸に直接、薬を持続的に注入するケースもある。薬の効き目を安定させるのが狙いだという。

かつては発症から10年で寝たきりになるなどと言われていた。ただ近年は治療法が進歩。早い段階から取り組むことで、通常とそれほど変わらない生活を長期間送れるようになってきた。柏原院長は「医師やリハビリの専門家と相談し、前向きな気持ちで適切に治療に取り組んでいけば、うまく付き合っていける病気だ」と話す。

(ライター 坂井 恵)

[NIKKEI プラス1 2022年2月19日付]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

健康や暮らしに役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_