マーケター・オブ・ザ・イヤー2021 第1回(写真)

イノベーションを起こし、ヒット商品を生み出すのは企業ではない。人である――。新市場を創造した人や画期的なマーケティング戦略を推進した人を表彰する「マーケター・オブ・ザ・イヤー」。第4回となる2021年は、5つの商品・サービスを手掛けた5人を選出した。コロナ禍が続く中、革新者は消費者の心理や社会のニーズをどう読み、ビジネスチャンスに変えたのか。

 第4回となる今回は、原則20年9月から21年8月までに発売された商品やサービスで結果を残した人物、あるいはそれ以前の発売であっても、同期間に目覚ましい成果を上げた人物を対象とした。評価項目は下記の4つ。編集部に加え、外部審査員の選考を経て受賞者を決定した。大賞は9月17日(金)に発表する。

【特集】マーケター・オブ・ザ・イヤー2021
【第1回】発表!マーケター・オブ・ザ・イヤー2021 コロナ禍の変革者5人←今回はココ
【第2回】 AOKI「パジャマスーツ」、逆風下で3万着売った超スピード戦略

昨年2020年の大賞発表の記事はこちら
マーケター・オブ・ザ・イヤー大賞は日本コカの和佐CMOに決定!

 評価項目は上の4つ。まず、対象期間内に一定の売り上げや成果を生んだことを選出の条件とした。重視した項目は、商品およびマーケティング手法の新規性だ。画期性に加えて、パッケージデザインを含めた製品(Product)。価値とターゲット層に見合った適正な価格(Price)。ユーザーと継続的なつながりを持つなどの新たな流通形態(Place)。斬新な価値観を伝え、ユーザーのインサイトに訴えるプロモーション(Promotion)。「4P」として分類されるマーケティングの企画力や実践力を評価した。

 次に重視したのは市場創出力だ。既存カテゴリー内でのシェアの奪い合いにとどまらず、他のカテゴリーから消費者を獲得できたか、すなわち「潜在的な競争相手にまでリーチできたか」も要件と考えた。最後が影響力。動かしたユーザー数、ソーシャルを含めた話題性の規模の他、社会やライフスタイルに変化を生み出したかどうかも考慮した。

 これらを軸に、今回は5つの商品・サービスを生んだ計5人を選出。勇士たちが語る“革新への軌跡”から、未来を創る一手を解き明かす。

NIKKEI STYLE

89
この記事をいいね!する
この記事を無料で回覧・プレゼントする