NIKKEIプラス1

心臓の働きが悪くなる「心不全」の初期症状のときもある。循環器内科医で榊原記念病院(東京都府中市)の磯部光章院長は「夕方から夜にかけて両足がむくむ。軽いうちは朝になるとよくなるが、進行するとむくみが引かず、体重も増える」と説明する。

むくみ自体は生理的なものと似ているが、坂道や階段での動悸(どうき)や息切れ、体重増、夜間頻尿などを伴うなら、心不全の可能性がある。磯部院長は「コロナ禍による受診控えの影響もあり、心不全が急に悪化して救急車で運ばれてくる例が増えている。足のむくみの段階で心不全がみつかれば、早く治療が始められる」と訴える。

他に考えられるのが「甲状腺機能低下症」。甲状腺ホルモンは新陳代謝を活発にする働きがあり、不足すればむくみやすくなる。甲状腺専門病院である金地病院(東京・北)の山田恵美子院長は「粘液状の物質がたまるため、指で押しても他のむくみのようなへこみができないのが特徴のひとつ。40~50代の女性に多く、更年期症状と見分けにくい」と説明する。足以外にもまぶたや顔のむくみ、意欲低下、疲れやすさなどがある。

足のむくみは腎臓や肝臓の病気、貧血、低栄養などでも起こりうる。むくみがなかなか治らず、他の症状もあったら医療機関を受診したい。

(ライター 佐田 節子)

[NIKKEIプラス1 2021年9月18日付]

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