日経プラスワン

脳梗塞の発症を防ぐには、CT(コンピューター断層撮影装置)やMRI(磁気共鳴画像装置)による脳の検査、頸動脈や心臓の超音波検査、心電図や血液検査などでTIAが起きた原因を探ることが大切だ。

治療の基本は薬物療法で、頸動脈などの動脈硬化が原因なら血栓を作りにくくする抗血小板薬、心臓にできた血栓が原因なら血栓を溶かしやすくする抗凝固薬が処方されるのが一般的だという。

高血圧や糖尿病、脂質異常症、心房細動など脳梗塞のリスクとなる生活習慣病の有無を確認し、あれば治療をすることも大事。禁煙のほか、過度な飲酒、高塩分・高脂質の食事を控えることも心がけよう。

夏場は特に脱水にも注意したい。発汗によって血液中の水分量が不足すると、粘り気のある状態になって血栓ができやすくなる。脱水による血圧低下も、脳への血流を滞らせる。「のどの渇きを感じる前にこまめに水分を摂取して、睡眠の前後にもコップ1杯の水分補給を忘れずに」(植田センター長)

脳梗塞はある日突然、発症することの方が多い。平野教授は「TIAが起きたときは、脳梗塞を防ぐ最後のチャンスと理解して、受診や生活習慣の改善など直ちに行動を起こしてほしい」と呼びかけている。

(ライター 田村 知子)

[NIKKEI プラス1 2022年6月21日付]

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