この5年間で、スーパーマーケットの人気はどのように変化したか? 2022年以降の顕著な物価高を受けて順位を上げたのは、「業務スーパー」や「オーケー」など低価格系。女性ランキングでは、コロナ禍に手軽で豊かな食卓を求めたのか、「成城石井」が順位を上げている。

 マクロミル ブランドデータバンクが約3万人に実施した最新の調査結果(第35期、2022年7月実施)と5年前の調査結果(第25期、17年6月実施)を比較。「好きなスーパー」の男女のランキングに着目し、この5年間でスーパーの人気がそれぞれどう変化しているか調べた。

 経済産業省の商業動態統計によると、スーパーの年間販売額は17~19年は毎年約13兆円だったが、20~21年は毎年約15兆円と大きく伸びている。背景には、長引く新型コロナ禍における巣ごもり需要があると見られる。

 近年、日本の物価上昇や円安が急速に進んでいる。総務省統計局の消費者物価指数の食料の項目によると、20年7月を100とすると、17年平均は96.8、22年7月は104.0と、この5年間で7ポイント以上上昇している。

男女人気を集めるロープライス系

 最新の男女のランキングを見ると、5年前の男性1位、女性1位だった「イオン」が最新ランキングでも不動の1位をキープ。数値も、男女ともに伸ばしている。イオンは、総合スーパーのイオンやファミリー向けの「イオンスタイル」を合わせると500店舗以上。160店舗ほどある大型ショッピングセンター「イオンモール」と合わせて、高い知名度と利便性、ブランド力を誇っている。

NIKKEI STYLE

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