日経プラスワン

いわゆる大物はもちろん、スニーカーや上履きを洗えるもの、ペット用品に特化したものなど、専用機械の種類も増えている。家庭で子どもの上履きを洗おうにも、ベランダでは水が使えず、浴室でやるしかない。ペットの毛が気になるので自宅の洗濯機では洗いたくない。こうした要望に応えている。

料金は機械の大きさや種類により異なるが、大久保さんの会社の製品では洗濯乾燥機が1200円(容量11キログラム)から1500円(18キログラム)程度。乾燥機は中型(16キログラム)で10分間100円、大型(30キログラム)で7分間100円。洗濯機は800円ほど(20キログラム)。最近はスマートフォンを活用してキャッシュレス決済できるところもある。

かかる時間も洗濯物の量などに左右される。洗濯・乾燥で1時間程度が目安になる。大物の布団や毛布でもこの範囲で十分洗えるが、大久保さんは「乾燥機で10~20分追加して乾かすと、手触りよく仕上がる」と語る。

実際に利用する際、手元に用意するのは洗濯物と持ち運ぶカゴや袋、料金くらい。布地の傷みが気になる場合などは必要に応じて洗濯ネットなども持参しよう。

筆者もシーツのまとめ洗いを試してみた。店内に入ってまずは「洗えない物」などの注意表示を確認。洗濯乾燥機の容量をみて、シーツの量に合う機械に入れる。「お急ぎ」「少量」などのコースから「標準」を選んで料金を支払う。洗剤が自動投入されて洗濯が始まった。

洗濯・乾燥が終わるまでの時間が表示されるのは便利。あとは待つだけだ。1時間ほどで無事に終了。取り出したシーツには気になるシワも臭いもなく、満足できる仕上がりだった。

便利なコインランドリーだが、利用上の注意点はしっかり守るようにしたい。ウォッシュテラス湘南台店(神奈川県藤沢市)スタッフの鈴木玲緒奈さんは「汚れがひどい物は持ち込まないなど、マナーを守って利用してほしい」と呼びかける。機械の中に洗濯物を放置したままにするのも避けよう。他の利用客への配慮を忘れず、互いに気持ちよく使えるようにしたい。

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スマホで確認・カフェ併設も

厚生労働省などによると、コインランドリーは1996年度には1万店ほどだったが、今や2万店を超しているとの見方が多い。近年はカフェや美容院などを併設した店も登場。店の外観や内装にこだわり、店内の清掃や防犯カメラなど安全対策にも力が入る。

車がなく洗濯物の持ち運びが大変。行ってから空きがないのは困る。こうした声に応えるサービスも増えた。スマートフォンで店内の使用状況を確認できたり、洗濯物の集配や洗濯代行を依頼できたりする店もある。コストや時間を考えつつ、賢く使いたい。

(ライター 奈良 貴子)

[NIKKEI プラス1 2022年9月17日付]