チームを自走させ自身も価値向上

たとえリモート環境下でも、マネジメントの基本は有効だということだ。その上で、著者の狙いは、課長自身が人材価値を高めることにある。

チームが自走すると、課長は現場の管理に割く時間が減る。余った時間やエネルギーを使って、社内だけでなく社外の多様な人とも出会い、人脈を作ることができる。そこで職場に縛られていては得られなかった知見やアイデアが得られる、というのだ。

実際に、著者はソフトバンクで「課長2.0」を実践し、社外の人たちから刺激を受けてきたと語る。強烈な思いを持つ彼らの話に後押しされ、自分の若い頃の夢を思い出し独立。今では夢をかなえ「書家」としても活躍しているのだ。

管理職に対して後ろ向きなイメージを持つ人こそ、本書を手に取ってほしい。

今週の評者 = 鳩山武司
情報工場エディター。金融機関で中間管理職として働く傍ら、書籍ダイジェストサービス「SERENDIP」編集部のエディターとして活動。茨城県出身。東大卒。

課長2.0 リモートワーク時代の新しいマネージャーの思考法

著者 : 前田 鎌利
出版 : ダイヤモンド社
価格 : 1,650 円(税込み)