
日本ロレアルの高級化粧品ブランド「シュウウエムラ」の初の旗艦店が好調だ。新型コロナウイルス下の2021年春に東京・表参道でオープンし、行動制限が緩和された今春以降、来客数を伸ばしているという。コスメを収納するメークボックスをモチーフにした外観など「SNS映え」する仕組みも満載で、若い世代を中心に支持を集めている。
表参道の路地を歩くと、黒くひときわ目立つ建物がみえる。ブランド設立者でメーキャップアーティストの植村秀がフランク・シナトラから贈られたメークボックスをイメージしてデザインされ「シュウ トウキョウ メイクアップ ボックス」と名付けられた旗艦店だ。ブランドの1号店が表参道だったこともあり、旗艦店も表参道に設けられることになった。
アーティストがメーク技術を伝授
同ブランドに関わる美容部員は「アーティスト」と呼ばれる。旗艦店では厳しい審査を通過したメーク技術の高いアーティスト「certified(サーティファイド)」が多く在籍する。全国の16人中3人が旗艦店にいるという。
アーティストが1対1で骨格にあわせたメーク技術を伝授するレッスンが人気だ。他店よりも長い1時間コースを選択できる。骨格や顔立ちにあったベースメークを教える「フェイス」(1回1万3640円)と眉毛を含めた目元のメーク「アイ&ブロー」(同9240円)を用意する。
それぞれクレンジングオイルやアイシャドーなどの教材は持ち帰ることができる。教材費を除いたレッスン料金は1000~2000円と破格。アーティストの柚木ありささんは「ゆっくり時間をかけた方が満足してもらえるのでうれしい」と話す。