花王の大判冷却シート「ビオレ冷タオル」の売れ行きが好調だ。首にかけると、気化熱の作用で肌の熱を逃がし、触れている部分の肌の温度を下げるという。常温で保存でき、封を開ければいつでも体を冷やせる手軽さが支持されている。主婦層を中心に外出などで使われている。6月20日から7月10日までの店頭での売上高は前年の同じ期間と比べて3.3倍となった。
汗ふきシートを首に置き、冷やす目的で使う人が増えていることから着想を得た。46センチメートルと長いので首にかけやすく、普通の汗ふきシートとして体の汗をふくこともできる。27度の室温で使えば、触れている部分の温度が3度下がり、効果は1時間続くという。個包装の5個入りで、店頭想定価格は550円。全国のドラッグストアやスーパーで販売している。
シートタイプの「冷シート」や顔に乗せて使う「冷メンテマスク」など「冷シリーズ」全体でも、6月20日から7月10日までの店頭での売上高は前年比で2.6倍に増えている。中でも首にかけて作業ができる「冷タオル」は1番売り上げを伸ばした。
［日経MJ 2022年8月17日付］
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