検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

網膜剝離、若くても強度の近視は要注意

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

目の網膜がはがれ、最悪の場合は失明に至る網膜剝離は、若い年代でも意外に多い。発症しても気づきにくく、対処が遅れると手術しても視力が回復しないことも。日頃から注意し、異常を感じたらすぐに眼科を受診しよう。

目の網膜は光を感じ取り、その情報を視神経から脳に伝える大切な器官。これが網膜色素上皮からはがれる病気を網膜剝離と呼ぶ。滋賀医科大学眼科学講座の大路正人教授によると「それほど珍しい病気ではなく、年間約1万人が発症する」という。

糖尿病やぶどう膜炎などが原因で起こることもあるが、最も多いのは網膜に穴が開き、そこから少しずつはがれていく裂孔原性網膜剝離だ。症状が進むと視野が欠けていき、最終的には失明に至る。

発症率に男女差はないが、年代では2つのピークがある。「ひとつは20代で近視が強い人たち。眼球が大きくなって網膜が薄くなり、穴が開くことではがれる。

もう一つは50~60代。硝子体が縮む年代で、そのとき網膜が引っ張られることがある」と、みさき眼科クリニック(東京・渋谷)の石岡みさき院長は話す。

網膜剝離というとボクサーがなりやすい病気として知られるが、これは目の周辺への打撃が原因だ。同じくアトピー性皮膚炎の人も、目がかゆいからと強くこすったりたたいたりして発症しやすい。「近視が強い人、アトピー性皮膚炎の人は定期的に網膜の検査をした方がよい」と石岡院長は助言する。

一方、50~60代で硝子体が縮むのは老眼と同じく避けられない加齢現象だ。これが原因で網膜剝離が起こる場合、現実的な予防法はない。発見が遅れて剝離が進んでしまうと、治療しても視力が回復しないことがある。予防法がない以上、早い段階で発見することが重要になる。

人間ドックなどで眼底写真を撮ることがあるが、それだけでは安心できない。「穴が開くのは眼底写真には写らない部分。特殊な目薬で瞳孔を広げて眼底検査をする必要があるので、眼科でなければ発見できない」と石岡院長は指摘する。

わかりやすい自覚症状としては、飛蚊症や光視症がある。存在しないゴミや黒い点が見えるのが飛蚊症、光が見えるのが光視症だ。どちらも硝子体の老化で起こるので問題ない場合も多いが、中には網膜剝離が原因になっていることがある。

「飛蚊症や光視症が急に悪化したら要注意。網膜剝離はほとんど片目だけに発症するので、おかしいと思ったときは片目ずつ見るとわかりやすい」と大路教授はいう。

特に中高年の網膜剝離は進行が速い。異常を感じたら、すぐに眼科を受診しよう。なお「瞳孔を広げる検査はある程度の時間がかかるし、検査後に車の運転ができなくなる」(石岡院長)ので注意してほしい。

網膜に穴が開いているだけの段階なら、レーザーで治せる。「穴の周りにレーザーを当てて、のり付けするようなイメージ。10~20分程度で終わる」と大路教授は説明する。

穴だけでなく、すでに網膜がはがれていたら手術しかない。通常1~2週間の入院が必要になる。方法としては眼球の外から行うバックリング手術と、硝子体を取り除く硝子体手術がある。硝子体がしっかりしている若年層は前者で、柔らかくなっている中高年は後者で行うのが主流だ。

硝子体手術では、硝子体を取り除いてからガスを注入し、網膜を壁にくっつけてレーザーを当てて固定する。ただし、硝子体を取り除くと白内障の進行が速くなる。そのため「50代以上なら同時に白内障の手術もすることが多い」(大路教授)という。

(ライター 伊藤 和弘)

[NIKKEI プラス1 2022年5月14日付]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

健康や暮らしに役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_