ゆで方に一工夫 やわらかホウレンソウのじゃこがけ

日経プラスワン

「たっぷりの湯でさっとゆで、水にとってしぼる」というのが、青菜のゆで方の基本。ところが、今回ご紹介するホウレンソウの料理は、よしとされている青菜のゆで方に反して、あえて長めにやわらかくゆでます。水気もしぼらないので、やや水っぽく感じられるかもしれませんが、いつもと違う食感のホウレンソウも、食べやすくおいしいものです。

一方、上にのせるちりめんじゃこにはほどよいかたさがあり、食感の違いも楽しめます。定番のおひたしに少し変化をつけたいときに、ぜひどうぞ。

熱い調味油をかけたあとは、時間をおかずに食べるのがおすすめ。ほかの料理に手がかかりそうなら、(3)(4)だけを食べる直前にしてください。

トウガラシは、加熱すると辛味が増します。苦手な人は除きましょう。

材料(2人分、1人あたり68kcal)
ホウレンソウ100g
・ちりめんじゃこ5g
・サラダ油大さじ1
・赤トウガラシ1/2本
・しょうゆ大さじ1/2

作り方(調理時間15分)

(1)ホウレンソウは長さ4~5cmに切る。根元は太ければ切りこみを入れる。赤トウガラシは種を除いて小口切りにする。

(2)鍋にたっぷりの湯を沸かし、ホウレンソウを入れて約4分、やわらかくなるまでゆでる。水気をあまりきらずに、器に盛る。

(3)鍋に油、赤トウガラシ、ちりめんじゃこを入れ、中火にかける。混ぜながら加熱し、赤トウガラシの色が薄くなったら火を止める。

(4)しょうゆを加えて混ぜ、(2)にかける。

献立の例 中華風おこわ、酸辣湯(サンラータン)

ひとくちメモ

ホウレンソウ これから旬を迎えるホウレンソウ。霜にあたると甘味が増すといわれますが、増すのは味だけではありません。冬に収穫するホウレンソウは夏のものに比べてビタミンCの含有量が3倍も多く、栄養の面でも冬にたっぷり食べたい野菜なのです。

(ベターホームのお料理教室=大井 一範撮影)

[NIKKEIプラス1 2021年11月13日付]

これまでに掲載した「かんたんレシピ」の記事はこちらからご覧ください。