
インテリア雑貨のフランフラン(東京・港)は2021年9月、タブレット端末やデジタルサイネージ(電子看板)などのデジタル技術を活用した新店舗をルミネ有楽町(東京・千代田)に開いた。部屋のコーディネートやギフト提案などをタブレット端末に表示して紹介する。対面での接客とデジタルを組み合わせる実験店だ。
雑貨、化粧品、家具2000点からコーディネート提案
「ルミネ有楽町ルミネ1」の5階。若者でにぎわうおしゃれな店舗が立ち並ぶ一角に、フランフランの新店舗はある。雑貨や化粧品、家具など約2000点をそろえ、客層は20~40代の女性が中心。だがギフト商品や加湿器などの生活家電も充実しており男性など新規顧客層も獲得している。
ピンクゴールドや大理石柄を基調とした内装で仕上げたこの新店舗の最大の特徴は、デジタル技術の活用だ。商品を紹介するデジタルサイネージ1台と商品やコーディネートを提案するタブレット端末を4台設置した。フランフランとして初の試みだ。
同社はデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、リアルとバーチャル空間を組み合わせた体験型店舗の開発を進めている。ルミネ有楽町店はその実験店として運営し、今後の店舗開発の足がかりにする役割を担う。
タブレット端末は商品群別に用意している。家具、加湿器などの生活雑貨、ギフト商品、ラグなどのファブリック商品の4分野。店頭のタブレット端末で提供するのは電子商取引(EC)サイトとは異なるオリジナルのコンテンツだ。