土屋鞄製造所（東京・足立）のランドセル「RECO（レコ）シリーズ」の売れ行きが好調だ。2021年に発売し、同年の売り上げ上位5品のうちレコシリーズが4品を占めた。「自由な色選び」をコンセプトに8色をそろえ、多様化するランドセル需要を捉えている。
レコシリーズは150以上のパーツを職人が1つひとつ手作業で生産する。ランドセルを男女に区別して開発することはしない。装飾性のないシンプルなデザインにした。ディープレッドやネイビーなど落ち着きのある自然な色味が子どもや親世代からの支持を集めている。
近年、A4サイズの教科書が増えたりタブレット端末を持ち歩いたりするなど、ランドセルに入れる量が増加傾向にある。このため軽量で大型なランドセルのニーズが高まっている。レコシリーズでは今年から、一部のパーツを人工皮革に変えたことで100グラム軽くしたほか、収納部分を1センチメートル拡大した。販売価格は8万2000円と8万3000円。全国の直営店や電子商取引で販売している。
［日経MJ 2022年6月15日付］
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