在宅勤務を動詞化する「WFH」
新型コロナウイルス禍で生まれた英語の変化もある。新語として「COVID-19」が用いられるようになったのは言うまでもないが、「WFH」はご存じだろうか? これは「work [working] from home」の略語で、在宅勤務、いわゆるリモートワークを指す言葉。95年頃から使われてはいたが、コロナ禍で頻繁に目にするようになったという。動詞としても使われ、「I WFH four days a week, avoiding rush-hour traffic.」などと言ったりするらしい。
日本人の感覚では、人種やジェンダーに配慮した言い換えは、少々やりすぎに思えるかもしれない。言語文化の否定、表現を狭めるものと懸念する人もいるだろう。だが、言葉は常に変化するという前提に立てば、言い換えを工夫することでむしろ表現が豊かになるとも考えられる。
本書を参考に、英語の変化から「世界の今」を感じとってみてほしい。
今回の評者 = 吉川 清史
情報工場SERENDIP編集部チーフエディター。8万人超のビジネスパーソンをユーザーに持つ書籍ダイジェストサービス「SERENDIP」の選書、コンテンツ制作・編集に携わる。大学受験雑誌・書籍の編集者、高等教育専門誌編集長などを経て2007年から現職。東京都出身。早大卒。
情報工場SERENDIP編集部チーフエディター。8万人超のビジネスパーソンをユーザーに持つ書籍ダイジェストサービス「SERENDIP」の選書、コンテンツ制作・編集に携わる。大学受験雑誌・書籍の編集者、高等教育専門誌編集長などを経て2007年から現職。東京都出身。早大卒。