ワインを飲みながら余裕のアイロン掛け

プロジェクトには、手を付けにくい厄介なタスクがつきものだ。家事も同様である。著者の知り合いの女性は、アイロン掛けが苦手だったという。だが、ある時ワイン片手にTVを見ながらアイロン掛けをしてみたら、あっという間に終わらせることができたそうだ。仕事においても、「遊び」をもたせることで、「しっかりやらねば」という思考から解放され、突破口が開くことがある。家事で「遊び」の作り方を学んでみるのも一案だ。

家事を利用すれば、毎日がビジネストレーニングの機会。私も早速パートナーと「家事ミーティング」を開いた。すると、パートナーは「テーブルを拭くのが苦手」、私は「洗濯物をたたむのが苦痛」と判明し、担当を変えてストレスを低減できた。タスクの分析によって相手と広く本音を言い合えるこのミーティングの進行を、会社の会議でも生かしている。気持ちの良い生活とキャリアの充実という、一挙両得の「ビジ家事」をぜひ試してみてほしい。

今回の評者 = 若林智紀
情報工場エディター。国際機関勤務の後、人材育成をテーマに起業。その後、ホテル運営企業にて本社人事部門と現場マネージャーを歴任。多岐にわたる業界経験を持つ。千葉県出身。東大卒。

家事こそ、最強のビジネストレーニングである

著者 : 堀宏史
出版 : フォレスト出版
価格 : 1,650 円(税込み)