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935万円の時計「カンパノラ」訴求 シチズン旗艦店

Hot Zone

2022.7.22

腕時計「『カンパノラ』グローバルアートコレクション」

東京・銀座の旗艦店「シチズン・フラッグシップストア・トウキョウ」が高価格帯の商品を訴求する店舗として注目されている。運営するシチズン時計は6月、販売価格が935万円の時計を発売した。同社ブランドで最高価格帯となるシリーズを展示し、同社の商品価値の高さをアピールしている。




「旗艦店の販売員が新商品の価値をしっかりと説明し、他の商品のブランド価値の向上にもつなげていきたい」。シチズン時計は新商品の販売に期待する。

2モデルを各5本限定で発売

発売したのは「『カンパノラ』グローバルアートコレクション」の「天」と「地」の2つのモデル。それぞれ5本限定で売り出した。店舗入り口のすぐそばに展示。中には「成約御礼」の札をつけるなど販売実績をアピールしている。

カンパノラブランドの世界観である「天体と時間」を表現するため、星座盤を描いたショーケースも展示されている。シチズンは「自社がこのような高級な商品も扱っているということを顧客に見てもらい、店舗全体へのイメージ効果の波及を期待したい」としている。

同社は今後もグローバルアートコレクションの商品を開発し、高級シリーズとして旗艦店で売り込む。こうした認知度が高まれば富裕層らを呼び込めるからだ。

2つのモデルには子会社でスイスの時計メーカー、ラ・ジュー・ペレ社の技術が使われた。機械式時計の駆動部分(ムーブメント)技術であるフライングトゥールビヨンが搭載。さらに文字盤には会津漆が使われた。