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心臓の震えで血のよどみ 心房細動、脳卒中の原因にも

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NIKKEI STYLE

脳卒中や心不全の原因になりかねない「心房細動」。直接、死につながることはないが、症状なく進行する場合もあり注意が必要だ。日々の「検脈」で早期に発見し治療につなげたい。

心房細動は心臓の心房が不規則に細かく震える病気。脈が乱れたり速くなったりする不整脈が起こり、動悸(どうき)、息切れ、胸の痛みや不快感などの症状が表れることがある。

患者数は100万人を超すとされている。高齢者に多いが、30代や40代の若年層でも起こりうる。

初期には短期間、不定期に心房細動が発現する発作性心房細動だが、徐々に頻度が高まり心房細動が持続するようになる(持続性心房細動)。発作性、持続性にかかわらず、症状が強く出て日常生活に支障を来す場合もあれば、ほとんど自覚しない無症候性もあり、症状は人それぞれだ。

「心臓の病気」と聞くと死に直結する怖い病気をイメージするが「心房細動が直接の原因で死亡することはない」と東京慈恵会医科大学臨床薬理学の志賀剛教授。「ただし放置は禁物」と付け加える。心房細動があると「脳卒中(心原性脳塞栓症)」の発症リスクが高まるからだ。

心房が細かく震えると心房内の血液がよどんで血栓ができ、それが脳に運ばれ血管を詰まらせる。必要に応じて血栓を作りにくくする薬(抗凝固薬)を服用して予防することが大切だ。

心不全になると心臓のポンプ機能に負担がかかり心不全を起こすことがある。薬による心不全の治療が必要となることもある。

心房細動そのものの治療としては、心拍数を調節する薬や心房細動を予防する薬による薬物療法と、血管から細い管を心臓まで通して、心房細動の原因となる異常信号を出す部位を処置する「カテーテルアブレーション」がある。年齢や症状、状態などを考慮してその人に適した治療が選択される。

加えて高血圧や糖尿病など生活習慣病の治療、禁煙、減酒・禁酒、肥満や睡眠不足の解消、適度な運動など生活習慣の是正も心房細動の発症や進展の予防には重要だ。

心房細動と気づかないまま進行し、脳卒中を起こした後に分かるケースがあることにも注意が必要だ。心電図検査で心房細動の波形が見られれば診断の決め手となるが、無症候性であればそもそも受診に至らない。そうした場合、健康診断での定期的な心電図検査が発見の重要な機会となる。必ず受診したい。

また「自分で脈を測る『検脈』の習慣をぜひ持ってほしい」と医師たちは強調する。検脈は、手首に指を当てて自分で脈のリズムと脈拍数を確認するもの。東京心臓血管・内科クリニック(東京・中央)の柴山謙太郎院長は「通常は『トン、トン、トン』と一定間隔で脈が感じられるが、心房細動ではリズムが不規則になる。また、成人の脈拍数は1分間に60〜100回程度でそれを超えると頻脈と呼ばれるが、心房細動では150回/分くらいになる場合もある」と心房細動による不整脈の特徴を説明する。

発作性心房細動では、受診時に心電図で異常波形が計測されないこともある。24時間継続して計測する「ホルター心電図検査」でも見つからないことが少なからずある。

近年は、心電図計付き血圧計や携帯型心電図計、腕時計型端末の心電図測定機能など、自分で心電図が測定できる機器にも期待が寄せられている。発作が起こったタイミングで心電図や脈拍数を記録でき、「診察時に医師に見せることで診療の助けとなることがある」と柴山院長は話す。うまく活用して心房細動の早期発見につなげたい。

(ライター 坂井 恵)

[NIKKEI プラス1 2023年3月11日付]

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