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シスメックス会長兼社長 家次恒氏

シスメックス会長兼社長 家次恒氏

血液検査装置大手、シスメックスを地方の町工場から世界企業に成長させた会長兼社長の家次恒氏。ただ、文系の家次氏自身がメカやバイオの世界に完全に通じていたわけではない。それでも大きな流れを見失わず時流に乗って経営を指揮してこられたのは「好奇心とイマジネーション」が自身の中に備わっていたからだと分析する。

――東亜医用電子(現シスメックス)に入社する以前は、三和銀行におられました。

「大学を卒業後、幅広い業種のビジネスに携われる点に魅力を感じて三和銀行に入りました。ゼミの先輩がリクルートにも来ていましたし、自然な流れでした。我々の学生時代は商社か銀行かという時代でしたからね。トップになる将来を思い描いていたわけでもありませんでした」

「東亜医用電子は、神戸支店に勤務していた頃の担当企業の一つでした。義父ともその関係で知り合ったのが最初です。将来的に自分が入社するなんて全く考えもしませんでしたが、義父が急逝しました。株式のほとんどを家族で持っているようなプライベートカンパニーです。会社を今後どうしていくのか、神戸で開かれる家族会議で何度も話し合い転職を決意しました」

――銀行から医療機器メーカーの経営陣へ。戸惑いはなかったのですか。

「こう言えば悪く聞こえますが、正直なところ地方の中小企業に行くよりも銀行でそのまま働いていく方がよいと考えていました。大きな失敗もしていませんでしたし、入社直前は東京・京橋というど真ん中の支店でホンダさんや松竹さんといった大企業を担当していました。一方の東亜医用電子は加古川の工場に社員全員が集結しているような中小企業。会社を出るとあたり一面が田んぼなんです。あの光景はある意味ショッキングでしたね」

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