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新型コロナウイルス感染症の検査を担うH.U.グループホールディングス。竹内成和社長はソニーグループでエンターテインメント業界に長く携わり、著名な経営者の姿からリーダーの模範を学んだと語る。HUでは社員教育に力を注いでおり、若手が経営陣のそばで経営を実践的に学ぶ場も設けている。

――ソニーグループでは若くしてリーダーを経験しました。

「CBS・ソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)に入社後、30代後半で営業担当部署を率いる立場になりました。部長が30人ほどいる中で本部長の私が一番年下といった時期もありました。指示の出し方や言葉遣いには気を使いましたが、通すべき筋は曲げなかったと思います。役員と現場の調整役など、必ずしも得意ではない仕事も多かったのですが良い経験になりました」

「40代前半で子会社の芸能事務所(ソニー・ミュージックアーティスツ)社長を任されました。それから約25年間、会社が変わっても社長やそれに準じる仕事を続けています」

――キャリアを通じて印象に残った上司はいますか。

「CBS・ソニーで社長だった小沢敏雄さんは忘れられない恩人です。リーダーシップにあふれ、会社が進むべき方向をいつもはっきり示してくれました。部下が納得のいく説明をすることを忘れず、結果には責任を取る。今も私にとってリーダーの模範となっています」

「部下として生意気なことも随分言いましたが、小沢さんはそこを気に入ってくれたようです。食事にもしばしば誘ってくれ、リーダーとしての帝王学を授かりました」

「覚えているのは『ある案件について自分の考えを固めても、常に3つか4つは他の選択肢を用意しておけ』という言葉です。経営者に絶対に必要な習慣だと諭されました。自分の幹となる信念や哲学はどんなときも曲げてはいけない。でも個々の戦略については柔軟な考え方が必要という教えでした」

――ソニーグループの社長だった大賀典雄さんには、どのようなリーダーシップを感じましたか。

「いつも歯に衣(きぬ)着せぬ発言をする人で、『そんなことまで言うか』と思う場面もありました。でも自らが経営する会社を誰よりも深く愛していることがひしひしと伝わってきました。声楽家としても有名ですが、ハードウエアのことも誰にも負けないくらい詳しかったですね」

「あまりにもスケールが大きい人で、まねしようと思ってもとてもできないなと思いました。100人の経営者がいれば、100通りのやり方があっていい。そう思わせてくれたのも大賀さんでした」

H.U.グループホールディングス社長 竹内成和氏

H.U.グループホールディングス社長 竹内成和氏

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