
タビオが展開する男性用靴下ブランドの旗艦店「Tabio MEN阪急三番街店」(大阪市)がリニューアルした。これまでは高級感を前面に出した店作りだったが、カジュアルさを重視した内装に大きく変えた。改装でブランドイメージの転換を図り、20代の客を新たに取り込む。
ランニングやサッカーなどに適した靴下を入り口に陳列
2022年12月上旬に同店を訪れると、入り口にはランニングやサッカーなど、それぞれの競技に適した靴下が陳列。デジタルサイネージにはランナーたちが製品の良さをアピールした動画が流れている。店内の白い壁には赤・水色だけでなく、チェックやストライプといったデザインの靴下が飾られ、靴下を選ぶ楽しさが演出されている。
同店は22年10月にリニューアルオープン。以前は高級感のある木材を使った壁で統一され、ビジネス用の無地の靴下などが飾られていた。商品構成についても現在はビジネス用靴下が全体の2~3割程度だが、以前は6割を占めていた。
同店は阪急電鉄大阪梅田駅に直結する好立地にある。Tabio MEN(タビオメン)の他の店舗と比べても、多くの若者が店の前を通る。しかし同店の石井進也店長は「ビジネス向けが中心の品ぞろえで高級感を押し出していたため、若い人からは『入りづらい』といった声を頂いていた」と振り返る。