スマホの空き容量が心配… アプリを整理 フォルダ活用
スマートフォンを長く使っていると、データを保存する「ストレージ」の空き容量が心もとなくなる。新たなアプリの利用や写真撮影などができないのは困る。まずはアプリを整理しよう。
メールでやりとりする。写真を撮る。地図で行き先を検索する。スマホでこうした機能を使えるようにするのがアプリだ。ただ便利だからと多く入れすぎると、必要なときにお目当てのものが見つけにくい。使い勝手をよくし、空き容量を確保するためにも、アプリの整理は欠かせない。
まずスマホの空き容量を確認しよう。機種によって違うが、iPhone(iOS16使用)では「設定」アプリから「一般」を選び、「iPhoneストレージ」を開く。アンドロイドでは「設定」アプリに「ストレージ」「ストレージとメモリ」といった項目がある場合が多い。
空き容量が少なければ、アプリの数を減らす方向で検討しよう。使用頻度の低いものが候補になる。iPhoneであれば、設定アプリでiPhoneストレージの項目をみると、使っているアプリの名称とサイズ、前回使用した日時が表示される。もし使用日時が半年以上前であれば、自分にとって優先度の低いアプリかもしれない。
アンドロイドの場合、「Google Playストア」アプリを開き、画面右上のプロフィルのアイコンから「アプリとデバイスの管理」を開く。「管理」の項目で「並べ替え」の機能を使えば、「使用頻度の低いアプリ」が順番に表示できる。使用実績を参考にしながら、削除してしまってよさそうなアプリをリストアップしていく。
アプリを整理するときはそれぞれの機能や用途に着目しよう。同じような場面で使うアプリが複数あれば、1つを選んで残りは削除する方法もある。例えば写真加工アプリを複数使っていたら、最もよく使うものに集約する。
そうはいっても場面によって使い分けたいケースはあるだろう。機械的にではなく、普段の使用状況を考慮しながら決めるとよい。
アプリを削除する手順がよくわからず、ついそのままにしている人もいるだろう。iPhoneでは不要なアプリのアイコンを長押しすると、削除の選択肢が出てくる。
アンドロイドではGoogle Playストアアプリを活用する。「アプリとデバイスの管理」、「管理」と進み、アプリの一覧から削除したいものを探す。見つかったら、アイコンに触れて「アンインストール」を選ぶ。
アプリの数が減って空き容量が増えたところで、画面上のアプリのアイコンも整理しておく。使いたいアプリをより円滑に探せる。
iPhoneではホーム画面でアプリのアイコンに触れて動かそうとすると、ブルブル震え始める。この状態のまま、他のアプリのアイコンの上に重ねると、2つのアイコンが1カ所に収まる。複数のアイコンが収まる「フォルダ」ができるのだ。
アンドロイドでもアプリのアイコンを長押しして、動かせる状態になったら他のアプリのアイコンに重ねる操作をすればよい。
1つのフォルダの中にまとめるアプリはできるだけ同じような場面や目的で使うものにしておくとよい。フォルダには名前を付けられる。例えば「写真」と名付けて、写真を撮ったり、加工したりするのに使うアプリはすべて集約しておく。いざ使おうと思ったときに見つけやすくなる。
スマホ本体の他に「SDカード」などの外部記憶媒体を使い、写真や動画、音楽といったデータを保存している人もいるだろう。動画などと条件を決め、当てはまるものをまとめて他の記憶媒体に移す機能が使える場合もある。本体の空き容量を確保するために活用するのも手だ。
ただし移動先のフォルダを指定するなど普段はしない操作が必要になってくる。慣れるまでは手順をしっかり確認しておきたい。
一方、アプリに関しては外部記憶媒体に移すと、うまく作動しないケースが目立つ。基本的に本体に入れておいて使うようにしよう。
いったん整理しても、時間がたつとまたスマホの中のデータは増えてくるもの。使わなくなるアプリがまた出てくるかもしれない。年に数回程度、定期的に見返してみるとよさそうだ。
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使わない場合 自動削除設定も
使わなくなったスマホのアプリをいちいち探して削除するのは手間も時間もかかる。そういう場合に便利な機能を備えた機種も登場している。
iPhoneでは使わないアプリを自動で削除する設定が可能だ。「設定」アプリから「一般」の「iPhoneストレージ」を開く。「非使用のAppを取り除く」項目があるので「有効にする」と、あまり使わないものを自動削除してくれる。ただ「書類とデータ」は保存される。アプリを再度入れれば、もとのように利用できるのだ。必要に応じて活用してみよう。
(ライター 井上 真花)
[NIKKEI プラス1 2022年10月8日付]
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