婦人団体発の老舗コスメ「ちふれ」 若いファン増やす

ホリデーシーズン向けの化粧品も発売した

「ちふれ」はドラッグストアなどで買える普及価格帯の化粧品として親しまれているブランドだ。誕生は50年以上前と歴史は長い。もとは女性団体を通して販売される化粧品で、中高年が主な利用者だったが、次第に若いファンも増やしてきた。近年はイラストレーターとコラボするなど多様なデザインの商品も展開し始め、若者の心をつかんでいる。




1200円の高機能スキンケア、口コミで広がり人気

ちふれは1968年、化粧品が高価で肌トラブルを引き起こすことも珍しくなかった時代に、欧米で売られていたような手ごろでも安心して使える化粧品を目指して生まれた。全国規模の女性団体、全国地域婦人団体連絡協議会(全地婦連)で注文をとりまとめて販売する化粧品として発足して以来、使い続けられている。ブランド名の由来も「全地婦連(ちふれん)」だ。

全国にドラッグストア形態の小売店が広がった時代に取扱店を大きく増やし、「日常の買い物で手に入る化粧品」の地位を確立した。足元でもドラッグストアの開店や新規の取り扱い開始にともない、年間1000カ所ほど販売拠点を増やしているという。

高品質の化粧品を適正価格で作ることが、ブランド設立以来のポリシーだ。容器もちふれグループ内で製造し、金型の数を絞って原価を抑える。美白有効成分を複数配合したスキンケア製品などは、1200円ほどの価格帯ながら高機能で口コミが広がり、人気商品に育っている。

もっとも、プチプラコスメの競争は厳しくなっている。同じく老舗ブランドの「セザンヌ」や、大手メーカーのプチプラブランドが独自の世界観を打ち出すなかで、ちふれのブランドとしての特徴や性格が曖昧になっていた。

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人気イラストレーターとコラボで限定品