2023年2月3日発売の「日経トレンディ2023年3月号」 ▼Amazonで購入する では、「ANA & JAL 最新案内」を特集。航空業界は、新型コロナウイルスの感染拡大で、最も大きな影響を受けた業界の一つ。一時は大幅な最終赤字に沈んだが、22年3月にまん延防止等重点措置が解除されると、上昇基調に転じている。全国旅行支援に合わせて、地方自治体や航空会社も積極的にキャンペーンを実施。今が23年の旅行計画を立てるベストのタイミングだ。

※日経トレンディ2023年3月号より。詳しくは本誌参照

ダミーダミー
今が2023年の旅行計画を立てるベストのタイミングだ

 航空業界は、新型コロナウイルスの感染拡大で、最も大きな影響を受けた業界の一つ。緊急事態宣言中の20年5月には旅客数が、国内線が19年同月比で6.6%。国際線は同1.7%にまで落ち込んだ。日本を代表する航空会社であるANAホールディングス(以下ANA)と日本航空(以下JAL)は大幅な減便を余儀なくされ、ともに21年3月期と22年3月期は大幅な最終赤字に沈んだ。しかし、22年後半から“旅行解禁”の動きが加速。22年3月にまん延防止等重点措置が解除されると、国内線の旅客数は右肩上がりに回復。7月には19年同月比で82.3%まで戻った。国際線も、水際措置が緩和された22年10月からは上昇基調に転じている。

国内線の9割、国際線の4割程度が回復
注)国土交通省「航空輸送統計調査」を基に編集部で作成
注)国土交通省「航空輸送統計調査」を基に編集部で作成

 23年1月には「全国旅行支援」の延長も決定。3月31日までは割安に国内旅行ができる環境が整っているし、ANAマイラーの場合は、延長に延長を重ねたANAマイルの有効期限も迫っていることだろう。全国旅行支援に合わせて、地方自治体や航空会社も積極的にキャンペーンを実施。今が23年の旅行計画を立てるベストのタイミングだ。

注)ANAは、参加登録をすればマイルの有効期限を24年2月29日まで延長すると23年2月2日に発表しました。「日経トレンディ 3月号」は1月取材時の情報に基づいて記載しております。
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 他方、この3年間でANA・JALともに水面下で様々な改革を進め、コロナ禍前の常識がいくつか変わりつつある。JALで大きいのは、23年4月に実施予定の、国内線運賃と特典航空券の制度改定だ。9種類あった運賃が3種類に整理され、往復で予約したときにかなり得になる運賃体系になった。また特典航空券では、一般席に空席がある限り、マイルを割り増しすれば予約を受け付ける「特典航空券PLUS」という新制度を導入。「空席がある日程に合わせて休みを取るしかない」という苦労がなくなる代わりに、無料での予約変更ができなくなるというデメリットもある。

 ANAで大きいのは、公式の「ANAアプリ」が強力になり、航空券購入からオンラインチェックイン、空港キャンセル待ちなど、搭乗に関する様々な機能が集約されたこと。これを機に、空港の自動チェックイン機を23年度中に撤去するという徹底ぶりだ。

 旅行の“軍資金”の一つとして有力な「マイル」は、ANA・JALともに力を入れている。従来は、ANAカードやJALカードをつくって、日々の決済でためるのが常識だったが、電力、銀行、買い物など、様々なサービスで、年間数千マイルはためられるようになった。特典航空券よりは1マイルの利用価値が低くなるが、ANAが独自のショッピングモールを開始するなど、余ったマイルの有力な使い道も広がっている。

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