一方、ストレスによる発熱は仕組みが違う。「機能性高体温症」と呼ばれており、中村教授らの研究では体温調節中枢とは異なる脳の部位が関係すると考えられている。

コロナ禍でこの症状を訴える人が増えたと指摘するのは岡主任教授。「コロナに感染したのではという不安から微熱が続く。不安を和らげる薬でよくなることがある」。体温変動の乱れによる不調も目立つという。在宅時間が長くて生活が不規則になっている。日中に体温が十分上がらず活動的になれない、夜に体温が下がらず眠れない、といった訴えが多くなっている。

岡主任教授は「朝は決まった時刻に起きて日光を浴びる。朝食をとる。体を動かす。夜はスマートフォンなどの使用を控え、夜更かしをしない。生活を見直せば、2週間ほどで体温変動のリズムが改善してくる」と助言する。

(ライター 佐田 節子)

[NIKKEI プラス1 2022年4月2日付]