日経MJ

「回収が当たり前という文化作っていきたい」

再生ポリエステルは商社やアパレル企業に販売してきたが、消費者に循環する衣料品への理解を深めてもらいたいと自社で商品を作ることに。こうして生まれたのが衣料品ブランド「BRING」で、20年4月にオンラインストアを開設し、販売を始めた。

中心価格帯はTシャツが約4千~5千円、ポロシャツが約7千円など。「再生素材の商品は高いというイメージがあるが、手に取りやすい価格帯を意識した」(中村課長)。

再生ポリエステルのコストは石油由来よりも高いが、「原料の調達や、染色工場の手配など生産工程を極力自社で管理することで、商品価格を抑えている」(同社)という。

中心顧客層はオンラインだと30~40代で、やや男性が多いが、ポップアップショップで販売すると10~20代からも反響がある。認知度も高まり、売り上げも伸びているという。実店舗は「肌触りを確かめたり、試着したりできる場所を」(同社)と開業した。

子供服も扱い、「成長して着られなくなっても、店に持ってくれば新たな服に生まれ変わる。幼い頃から服の循環に触れてもらいたい」(同社)。BRINGを通じ、「回収することが当たり前という文化を作っていきたい」と中村課長は意気込む。(杉垣裕子)

古着を回収して再生ポリエステルを作る日本環境設計の取り組みから20年4月に誕生した。ベーシックなデザインで、糸の織り方を工夫し、コットン風など様々な肌触りの衣料品を作る。昨秋にはデニムを発売した。店舗の営業は金~日曜日。軌道に乗れば、営業日を増やすことを検討する。

[日経MJ 2022年2月4日付]


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