リアルで客の声を直接聞いてブランドに貢献
これまでもBASEは実店舗として渋谷モディ(東京・渋谷)に「SHIBUYA BASE」、ラフォーレ原宿(同)に「BASE Lab.」を展開してきた。
これらの2店舗では販売を出展するブランドが手掛けていたが、今回は阪神梅田本店が販売を担当する。このためブランドの負担が軽く、気軽に出展できるようになるとみる。
「リアルで直接客の声を聞きたいというブランドは多い」。山村氏はこう話す。ネットで購入している人がどのような人なのか、様々な情報を直接知ることができるのがリアル店舗の利点だ。
これまではブランドによってはSNSやアンケートを通じて客の情報を得ていたが、商品の発送に必要な氏名、住所、電話番号しか顧客情報を得ることができなかった。加えて、客に対面で体験してもらうことでよりブランドのファンになってもらうことができるとみる。
BASEは今後も出店を拡大していく方針だ。ブランドは東京で店を開きたいというニーズが強く、新宿や有楽町などで検討する。商業施設からの引き合いも強くなっており、ネットの中で人気のあるブランドを扱っているという強みをいかしながら出店を進めていく考えだ。
(淡海美帆)
[日経MJ 2021年11月3日付]
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